研究課題/領域番号 |
23K02249
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 名古屋経済大学 |
研究代表者 |
早川 健太郎 名古屋経済大学, 人間生活科学部教育保育学科, 准教授 (70740421)
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研究分担者 |
田中 望 東海学園大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (50387635)
藤井 勝紀 愛知工業大学, 経営学部, 教授 (10165326)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ウェーブレット補間モデル / 評価 / チャート / 乳幼児 / 身体発育 / BMI / 発育曲線 / 低身長 / 低体重 |
研究開始時の研究の概要 |
これまで日本人幼児に関し、身体組成測定が困難な事から、身長に対する体重の多項式回帰評価を独自に作成して肥痩度評価を可能にした。しかし身体的発育発達を解明するには乳児期からの推移を解析することが不可欠である。そこで本研究は、ウェーブレット補間モデルを適用し、厚生労働省データの身長、体重、BMIの出生から6歳までの平均発育現量値曲線を記述し評価チャートを構築し、実際の乳幼児のデータを当てはめて妥当性を検討する。さらに縦断的データを当てはめることで、これら身体発育のトラッキングを解析し、低身長、低体重のキャッチアップ現象とアディポシティ―リバウンド現象を検証することで、乳幼児期の身体発育を解明する。
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研究実績の概要 |
乳幼児期の身体発育を解明するには乳幼児期からの推移を解析することが不可欠である.そのためにはまず乳幼児身体発育評価チャートの構築である.はじめに平滑化法の妥当性を確認するために,本年度はウェーブレット補間モデルと,現在WHOやCDCなどで身体発育評価チャートに頻繁に使用されているLMS法との比較を行った.その結果,ウェーブレット補間モデルを用いた曲線は,速度曲線による事象を見ることができるため,数学的根拠に基づいた評価が可能であることが明確となった.また,50パーセンタイル値を用いた残差平方和による比較においても、ウェーブレット補間モデルはフィッテングが優れていることが明確となった.これらのことから,乳幼児身体発育評価チャートの構築には,ウェーブレット補間モデルを用いた評価チャートの作成が最も適していることが分かり,ウェーブレット補間モデルを用いた発育現量値曲線を記述し,そのパーセンタイル値に対しても適用できることが分かった.目標としていた「乳幼児身体発育評価チャート」の構築までは届くことはできなかたっが、構築手法を確立することまではできたと考えている。 また男女児の出生から6歳までの縦断データの収集であるが、おおよそ目標数字の半分の数を収集できた。当初予定していた数値と程同じである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の目標は「平成22年度乳幼児身体発育調査」における記録を用いて,身体発育評価チャートの構築を目指していたが,その構築方法について解析することから始めた.これまでの身体発育評価については,与えられた評価表に則って行った研究がほとんどであり,身体発育曲線の構築方法について着目した本研究は,新しい視点である.そのため1年目での評価チャート構築までは至らなかったが,その準備はできたと考えている.特に平滑化法についてはウェーブレット補間モデルを適用することの妥当性が確認できたことは前進である。 また2年目に実施予定であるデータ収集についても進めることができたことにより,おおむね順調に進んでいると考える.
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今後の研究の推進方策 |
2年目は、まずは1年目にできなかった評価チャートの構築を実施する.特にパーセンタイル値を用いた身長、体重、BMIの評価チャートの構築が主な目標となる。次に1年目に収集できた男女児の縦断データを用いて、トラッキング現象の解明を行う.また銃弾データの収集もさらに行う予定であるので、現在は数が少ない低身長,低体重児のキャッチアップ現象についての解析を目指す.
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