研究課題/領域番号 |
23K02256
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
阿久澤 智恵子 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70596428)
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研究分担者 |
町田 大輔 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (10622251)
金泉 志保美 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (60398526)
青柳 千春 東京家政大学, 人文学部, 教授 (10710379)
久保 仁美 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (70813187)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | アナフィラキシー / ブレンディッド・ラーニング / 保育士・保育職員 / 対応力 / ブレンディッドラーニング / 食物アレルギー児 / 保育士 / 保育所・保育園・こども園 |
研究開始時の研究の概要 |
食物アレルギーをもつ乳幼児を保育する保育士が、アナフィラキシーの発現に気づき、適切に判断、行動できる知識・技術を身につけることは子どもの生命を守ることに直結する。Covid-19感染拡大の波が繰り返され、研修コースや研修会の中止が続きオンライン研修会に置き換えられている。しかし、アナフィラキシーの状況を判断し行動するトレーニングはオンラインだけでは習得しづらい。そこで本研究では、食物アレルギー児に対する保育士のアナフィラキシー対応力強化を目指し、eラーニング教材とシミュレーション訓練を組み合わせたブレンディッドラーニングを開発し、その有効性をKirkpatrickの4段階評価にて量的・質的に評価する。
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研究実績の概要 |
本研究は、保育士のアナフィラキシー対応力の強化を目指したe-learning教材とシミュレーション訓練という異なる学習形態を組み合わせるブレンディッド・ラーニング研修プログラムを構築し、有効性の評価をすることを目的としている。 2020~2023年(5類に移行まで)の約3年半、Covid-19の感染拡大の波が繰り返され、研修コースや研修会の中止が続きオンライン研修に置き換えられていた。オンライン研修は、開催側と受講者側の双方のメリットが沢山ある。しかし、ショックの判断を行った上で行動するという実践能力やエピペンを打つ技術などはオンライン研修だけでは不十分である。ブレンディッド・ラーニングによるアナフィラキシー研修の有効性が検証でき、全国の小児アレルギーエデュケーターや保育所看護師と連携・協働し、研修会開催のツールとして活用してもらうことで、保育士への教育機会や対応力の均一化を図ることを目指している。 2023(令和5)年度は、群馬県と京都府の保育施設の職員を対象として2020年~2023年のCovid-19感染拡大に伴い大きく変化した職員研修受講状況を把握し、アナフィラキシー対応力との関連を明らかにする目的でWebによるアンケート調査を実施予定である。コロナ禍前後の研修受講状況と保育職のアナフィラキシー対応に対する自信や困難の関連を調査し、保育職員のアナフィラキシー対応力の強化を目指したブレンディッド・ラーニングの構成要素を抽出するためのパイロットスタディを行うために、現在、倫理審査申請の準備を進めている。 研究代表者の所属大学の年度途中の異動に伴い、研究協力の人員の再構成・再調整が必要となった。2024(令和6)年度は、パイロットスタディを進めながら研究共協力体制を整備し、ブレンディッド・ラーニングの構成要素抽出、e-learningのコンテンツ作成に取りかかる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023(令和5)年度途中の所属大学の異動に伴い、研究協力者のサポート体制が大きく変わったため、研究計画の変更の必要性が生じた。研究分担者と会議を行った結果、ブレンディッド・ラーニングの構成要素抽出のためのパイロットスタディを行った上で、構成要素抽出の検討を行うことになった。現在、パイロットスタディのための倫理審査申請の準備中である。また、研究協力者の人員構成も再構築する予定であるため、当初の計画であるブレンディッド・ラーニングのコンテンツ作成まで取りかかれていない。
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今後の研究の推進方策 |
2023(令和5)年度途中の所属大学の異動に伴い、研究協力者のサポート体制が大きく変わったため、研究分担者と共に研究計画のアウトラインの見直しと研究協力者の人員の再構成のための会議を行った。本研究の根幹となるブレンディッド・ラーニングの構成要素を抽出するためのパイロットスタディの必要性も見えてきたため、現在、倫理審査委員会への申請の準備をしている。
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