研究課題/領域番号 |
23K02257
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
杉林 英彦 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (00364414)
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研究分担者 |
樋口 一成 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (80252302)
永江 智尚 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (80742692)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 幼児教育 / 造形表現の研修 / WEBページの開設 / 23件のコンテンツ / 研修としての講演会実施 / 造形表現 / 美術教育 / 研修プログラム / プラットフォーム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、幼児教育の造形表現領域における継続的な研修プログラムの開発である。この研究では、WEB上のプラットフォームに教材(材料や用具)に関する事項や、幼児の発達に応じた指導に関する事項が、各専門家からの情報(個人情報に配慮した実際の保育場面の動画も含む)によって構築される。構築された各情報は、造形で使用する素材や幼児の発達特性などのキーワードで紐付ける。保育者は、そのプラットフォームで造形表現に関わる課題にいつでもアクセスでき、実際の保育現場の様子と共に学ぶことによって、自らが活用できることが期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、幼児教育の造形表現領域における継続的な研修プログラムの開発である。この研究では、各専門家によりWEB上のプラットフォームに教材(材料や用具)に関する事項(知識・技能)や、幼児の発達に応じた指導に関する情報(実際の保育場面の動画も含む)が構築される。保育者は、そのプラットフォームで造形表現に関わる課題にいつでもアクセスでき、実際の保育現場の様子と共に学ぶことによって、自らで活用することが期待できる。そして、保育者は、活用した成果や課題をプラットフォームへフィードバックして、成果を他の保育者と共有し、課題を熟達した保育者や大学教員が支援し、協同して解決に向けて取り組む。この研修プログラムを継続することによって、教材(材料や用具)に関する知識・技能や、幼児の発達に応じた指導力の向上を目指す。 令和5年度は「教材バンク」の構築を行い、研究協力者の保育士に試行的に研修プログラムへ参加してもらい問題点を洗い出すこと。研究グループの大学教員は、各自の専門分野に応じて、「教材バンク」に教材を30件程度の掲載することを計画していた。 本年度は、プラットフォームとなるWEBページ「あーとぼ!」(<アートで遊ぼう>、<アート・ボックス>、<アート・ラボ>という3つの意味を込めて名付けた)を開設した。コンテンツ「教材バンク」として愛知県刈谷市立の乳児園・幼児園と協力し、23件の掲載をすることができた。また、保育者10名への調査により、コンテンツの課題を協議し、次年度に向けた課題を明確にした。また、既に内諾を受けている一般会員数十名との令和6年度以降の研修計画の調整を行った。 また、保育者への公開講座として、砂場研究家のどろだんご先生を講師に「保砂場の環境づくりや保育者の言葉がけで変わる砂場の可能性」と題した講演会を行った(11月26日・於:愛知教育大学)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れている理由としては、(1)コンテンツの収集に想定より時間を要したことと、計画した30件に達しなかったこと、(2)コンテンツ収集が遅れたことにより、プラットフォームとなるWEBページの開設が年度末となり、研修機能としての試行や改善点の調査が計画よりも十分なもの(調査の量)にならなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度には、WEBページに県内の保育者に広くアクセスしてもらえるように、案内や会員規約の作成を行う。令和5年度の試行からでた課題を改善し、「教材バンク」の拡充(累計60件程度)を行い、県内の保育者を対象に研修プログラムを実施する。年度末に利用者にアンケート調査を実施し、研修機能の効果や課題を捉える。研究代表者が所属する機関の紀要にこれまでの研究の成果を発表するとともに、関連学会でのポスター発表などを行う。令和7年度は、令和6年度での課題を踏まえ、コンテンツなどの改善を行い、「教材バンク」の拡充をし、保育学会などを通じて全国的な広報活動を行い、保育者の利用を促進する。研修機能の検証としては、アンケート調査などを通して、保育者の経験年数や本研修プログラムの利用期間・内容などで、どのような知識・技能が修得されたことによって、どのような指導力として活用できたかを明らかにする。令和7年度までの研究成果は、保育学会等で発表を行う。
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