研究課題/領域番号 |
23K02266
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | ルーテル学院大学 |
研究代表者 |
田副 真美 ルーテル学院大学, 総合人間学部, 教授 (40459946)
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研究分担者 |
成田 奈緒子 文教大学, 教育学部, 教授 (40306189)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ペアレンティングプログラム / レジリエンス / 心理的評価 / 生理学的評価 / 長期的効果 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題は、ペアレンティングプログラムを用いた親子介入を受けた親子において、介入終了の後一定期間を経て、またCOVID-19パンデミックという外部ストレスを受けてもその効果が維持されうるのか、という問いを検証する目的で計画された。立証できれば、発達期の子どもが一定期間の親子介入を受けることで、その後の教育効果の向上や子の社会スキル、ストレス耐性とレジリエンスの長期的改善が期待できることが示され、それは療育と同等の効果を持つかもしれない。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、 1)介入を受けた親のペアレンティングスキルの維持の評価、2)介入を受けた親子の認知・ストレス耐性・レジリエンスの評価、3)介入を受けた親子の生理的なストレス反応の評価を個別的に行うことにより、研究代表者らが確立したペアレンティングプログラムを用いた親子介入終了後一定期間をおいての長期効果を客観的に詳細に分析することである。 2023年度は、研究対象者に対して、ベースラインとして親子関係や心理面の測定として、TK式親子関係検査(田研出版)を実施した。また、STAI不安尺度・DACS抑うつ不安尺度、S-H式レジリエンス検査を実施した。介入研究が終了した後一定期間が経過した親と子に対し、心拍R-R間隔を用いた自律神経機能、自律神経分析加速度脈波計パルスアナライザープラスを用い、基礎値及び種々のストレス負荷下(心理的圧迫下での計算、面接など)での心拍・自律神経活動量、交感神経/副交感神経比を記録するため、そのベースラインの測定をした。さらに、ペアレンティングプログラムを用いた親子支援で繰り返し教育したマインドフルネスをはじめとする呼吸法施行中の自律神経機能の変化を測定した。これらの結果は、今後の介入後に同様の測定をし、比較検討する予定である。 また、介入研究が終了した後一定期間が経過した親に対し、インタビュー形式で現在のペアレンティングスキルを個別のインタビューで詳細に聞き取り、質的検討を行う予定をしており、プログラムに参加している対象者に研究の主旨を説明し、4組の親子から同意が得られた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
2023年度は、質問紙による心理面の把握に加え、介入研究が終了した後一定期間が経過した親に対し、インタビュー形式で現在のペアレンティングスキルを個別のインタビューで詳細に聞き取り、質的検討を行う予定であったが、インタビュー対象者のリクルートは行ったが、実施者勤務が多忙となり準備が整わず実施に至らなかった。また、インタビュー調査に必要な備品(録音機など)や解析ソフトの購入も次年度に行うことになった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は引き続きペアレンティングプログラムを用いた親子支援を繰り返し行い、その効果を心理的、生理的指標を用いて評価する。また、教育したマインドフルネスをはじめとする呼吸法施行中の自律神経機能の変化を測定する。 実施が遅延している質的な研究では、2024年6月中にインタービュー調査および解析に必要な備品(ボイスレコーダー、音声逐語変換ソフトおよび統計ソフト、PC)を購入する予定である。また、インタービューガイドの作成を分担研究者である成田奈緒子と検討し、親子4~6組へのインタビュー調査を7~9月に実施する予定である。その後、その結果を逐語記録し、質的な検討を行う予定である。
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