研究課題/領域番号 |
23K02275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 川崎医療福祉大学 |
研究代表者 |
米田 剛 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (80389014)
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研究分担者 |
藤原 篤之 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 講師 (20881618)
三木 淳司 川崎医科大学, 医学部, 教授 (90447607)
荒木 俊介 川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (20981278)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
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キーワード | 視線解析 / 他覚的視力検査 / 視線停留率 / 乳幼児 / 視力 / 検査 / 発達 |
研究開始時の研究の概要 |
この研究では、乳幼児を対象とした視線解析による自動視力検査装置の開発を目的としている。既存の視力検査では、検者が乳幼児の視線の位置を確認しながら測定を行っているため、曖昧な判断基準から視力の正確さが担保されないことや検者間で結果にばらつきが生じる問題点があった。本装置は視線の位置情報と停留時間を自動的に解析し、視標が見えているか見えていないかを自動で判断できるため、乳幼児に対する視力検査の問題点を解決することができる。
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研究実績の概要 |
研究目的は、乳幼児の視力を迅速かつ再現性のある方法で測定できる検査装置を開発することである。乳幼児期の正常な視覚発達には適切な視環境が不可欠であり、そのためには正確な視力評価が必要である。しかし、乳幼児は自発的に応答することができないため、検者は乳幼児の示す他覚的指標に基づいて視力を評価している。通常、乳幼児の視力測定にはforced choice法を使用したTeller acuity cardが採用されているが、この方法は検者が縞視標を見ている乳幼児の目の動きを判断することで視力を判定するため、検者間での判断のばらつきや結果の再現性および信頼性に課題が残っている。さらに、視標を繰り返し提示して判断するため検査時間が長引き、乳幼児の集中力が持続しないという問題もあり正確性にも欠ける。 これに対処するため、私たちは若手研究で視線解析装置に自動視力検査プログラムを実装し、短時間で測定が可能な他覚的自動視力検査装置の開発に成功したことを報告した。しかし、乳幼児に対する実施及びその有用性の検討まではできていない。 本研究では、乳幼児を対象として、従来のTeller acuity cardと私たちの開発した視線解析を用いた自動視力検査装置の視力値を比較・解析し、新しい装置の乳幼児における視力検査への有用性を検証する。 2023年度は、こども園の協力と倫理委員会の承認を得て、3歳未満の乳幼児を対象に測定を開始し、現在実験は順調に進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の計画に従い、視線解析装置を使用した他覚的視力検査を実装し、その有効性について学会で発表した。さらに、乳幼児を対象とした研究の倫理審査は承認され、こども園の協力のもと、現在3歳未満の被験者を対象に研究を実施中である。このプロジェクトは、おおむね当初の計画に沿って順調に進行している。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の計画に基づき、1歳半から3歳までの乳幼児のデータ収集を8月までに完了する予定である。収集されたデータの分析および解析を行い、その結果を学会で発表し、論文も執筆する計画である。現在、研究は順調に進行しているため、1歳半未満の乳幼児のデータ収集も本年度中に完了するよう計画的に進めている。
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