研究課題/領域番号 |
23K02305
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
菅沼 彰子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (20830095)
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研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | サペレメソッド / 食物新奇性恐怖 / 食コミュニケーション / 五感体験 / 保育 |
研究開始時の研究の概要 |
偏食や好き嫌い、遊び食べなど食の困難場面の対応に難渋している保育士は多い。コロナ禍の中、園においても黙食が推奨され、新人保育士の食コミュニケーション力の低下が危惧されている。我々が保育園等で実証研究を行うサペレメソッドを用いた五感体験型食育講座「味の教室」では、幼児の偏食や食物新奇性恐怖を改善するだけでなく、保育士と園児の食コミュニケーションを良好にする効果が期待される。この効果を食コミュニケーション尺度の開発により把握するとともに、サペレメソッドを用いた保育士の食コミュニケーション向上に資するプログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
幼児の偏食や食物新奇性恐怖を低減することとともに、サペレメソッドで用いられている5つのステップが保育士の食コミュニケーション向上につなげる。 対象となる施設において調査を行うため、京都医療センター倫理委員会の申請承認を得ることができた。2歳からの未就学児を対象としてサペレメソッドを用いた五感体験型食育活動を行う園等を対象に、担当する保育士等の先生と園児との食コミュニケーション尺度の開発に向けた実態把握をすべく保育士等へのアンケート調査票を作成し、調査を行うことができた。 またあわせて、子どもの食行動の変化の把握を主目的とする保護者アンケートの作成及び調査を行うことができた。 保育士、保護者にアンケート調査の内容を来年度に向けてのメソッドを用いた五感体験型食育活動と前後のレクチャー等からなるプログラム所要の改変を行う準備ができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に予定していた倫理委員会承認、保育士・保護者を対象としたサペレメソッドに基づいた食コミュニケーション尺度の開発の為の食コミュニケーションに関する調査票(知識:20項目、えり好みや好き嫌い:11項目、遊び食べなど食の困難場面に対処する自信:10項目)を作成し、調査することができたためである。
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今後の研究の推進方策 |
サペレメソッドで用いられている5つのステップを参考にして、保育士向け食コミュニケーション向上プログラムを開発し、その効果を検証するのが本研究の目的である。 初年度で調査を行った幼児を対象に計6回のサペレメソッドの教室を実施・保育士にも参加してもらう。試行された調査票について所要の改変を行うと共に、サペレメソッドを用いた五感体験型食育活動と前後のレクチャー等からなるプログラムについても所要の改変を行う。 最終年度において、研究期間全体を通じた総括的評価を行い、保育現場における食コミュニケーションの向上に資する実践ガイドを作成する。
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