研究課題/領域番号 |
23K02358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
木山 慶子 群馬大学, 共同教育学部, 教授 (60589141)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | ダンス / 中学校体育授業 / 技能評価 / 表現運動授業 / ダンス授業 |
研究開始時の研究の概要 |
表現運動・ダンスの授業では、どう評価するのか、学びをどう積み重ねていくかに困難さを感じる教員が多い。よって系統的な学びとなるリズム系ダンスの授業実践のための技能評価モデルを作成することを目的とする。そのためにまずは、学習指導要領における表現運動・ダンス系領域の学習(指導)内容と評価規準を整理する。次に授業実践を収集し分析を行うことによって、教師は授業において、何をどのように評価しているか、現状と課題を明らかにする。さらにアメリカのナショナルスタンダードにおけるダンスの教科内容を整理しその実際を検証する。これらを踏まえ、技能評価シートを作成し、系統的な指導のための技能評価モデル構築をめざす。
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研究実績の概要 |
1.学習指導要領における表現運動・ダンス系領域の学習(指導)内容と評価規準を整理した。 2.授業実践を収集し分析を行うことによって、何をどのように評価しているか現状と課題について明らかにした。 G県内O中学校での「現代的なリズムのダンス」の授業実践において、教師の技能評価等について分析・検討した。単元を通して教師が「単位時間ごとに基本的な動きや動きの工夫の仕方を焦点化し、学習課題として提示する。」ことによって毎時の技能の課題を明確かつ具体的に示し、授業後学習者に5段階で評価させた。その結果、技能の得点は単元がすすむにつれ上昇した。学習者が、何を身に付けるか、どこまで身に付けたかが理解しやすい技能評価となっていた。この研究は、「主体的学習を目指した「現代的なリズムのダンス」の授業実践」として発表した。 また、F中学校の授業実践では、「現代的なリズムのダンス」にジグゾー法を取り入れた。エキスパート活動においては、学習者がそれぞれの課題のエキスパートととして、責任感を持って主体的に活動に取り組んだ。その後のジグゾー活動では、エキスパートが各グループのメンバーに教える活動を行った。すべての活動を通してICTを活用し、課題や課題の進捗状況について目に見えるように設定し、学習者の技能を含めた評価もわかりやすくした。デジタルワンページポートフォリオを作成し、最終的には単元全体の学習を1頁で確認することができるようになり、今後の学習の積み重ねに活用できるようにした。これらのことによって、技能評価も明確に具体化され、学習者にとって何がどこまでできたが、よくわかる授業となっていた。この取り組みは、現在、研究成果としてまとめている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度に計画した次の2点の内容について「学習指導要領における表現運動・ダンス系領域の学習(指導)内容と評価規準を整理する。」「授業実践を収集し分析を行うことによって、教師は授業において、何をどのように評価しているか現状と課題について明らかにする。」概ね順調に進められている。研究環境が整っているという理由による。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度には、 1.2023年度に取り組んだ、ジグゾー法を取り入れたダンスの授業についての研究成果をまとめ、発表する予定である。 2.新たな課題として、アメリカのナショナルスタンダードにおけるダンスの教科内容を整理しその実際を検証することに取り組むこととする。そのため、12月ごろに渡米し、アメリカの学校での実際のダンスの授業を観察し、教師へのインタビュー調査も実施する。特にナショナルスタンダードを踏まえた評価について分析・検討する予定である。 その後、分析結果をまとめ、現代的なリズムのダンスの技能に関わる評価シートの作成を行う。 2025年度の最終年度では、評価シートの活用を通して、その有効性と妥当性を検討する。
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