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離散数学を題材とした探究型学習支援システムの構築に関する実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02359
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関埼玉大学

研究代表者

松原 和樹  埼玉大学, 教育学部, 准教授 (60757805)

研究分担者 服部 裕一郎  岡山大学, 教育学域, 准教授 (50707487)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード探究型学習 / 離散数学 / 学習支援システム
研究開始時の研究の概要

数学の探究型学習については一部の研究開発学校の取り組みに偏る傾向があり、予算の問題や探究型学習を指導できる人材の問題、生徒に適した学習教材の問題など、課題が山積されている。これらの課題に対して、本研究は離散数学の特徴を活かし、多様な学校を対象として、学習者と指導者の双方にとって有用な、データベース機能・コミュニケーション機能をもったwebサイト『離散数学探究型学習支援システム』を構築する。すべての学校における探究型学習の実現を目指し、システムにより学校現場(生徒・教員)に対して題材・専門家とのマッチングを図り、実践とともにその効果の理論的検証を行う。

研究実績の概要

本研究では、数学の探究型学習が予算や人材の問題から一部の研究開発学校の取り組みに偏る傾向があることに着目し、学習者を選ばない探究型学習支援システムの構築を目指し、データベース機能と双方向的なコミュニケーション機能を伴ったWebサイト『離散数学探究型学習支援システムAIDMath』(Active and Inquiry-based Discrete Mathematics および 支援(aid)+数学(math))を開発する。さらに、個々の探究型学習の様子を捉える理論的枠組みを構築し、多様な学校での実践を通して、その枠組みでのシステムの有効性について検証することを目的とする。
研究初年度(2023年度)においては、試行的実践のためのWebサイトを立ち上げるとともに、研究協力者の井上優輝氏の所属校で中学3年生を対象として、研究協力者の津島久美氏の先行研究をもとに、鳩の巣原理を題材とした授業実践(授業者:津島久美氏)をおこなった。その中で、学校現場におけるWebサイトのデータベース機能の有用性が明らかになった反面、双方向的なコミュニケーション機能の活用困難性が課題として挙げられた。また、離散数学における探究型学習に適した種々の題材を収集し、サイトに組み込む準備を進めるとともに、各種学会発表を通して専門家との意見交換を適宜実施した。現状として、本研究の目指す多様な学校でのWebサイト活用を目指して、実践準備を整えることができ、探究心を引き出す提供方法,深い学びを促進する双方向的な支援機能についての課題を明確にすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

上述したように,研究初年度において,研究の中心的役割を担うWebサイトを立ち上げ、各種機能の試行錯誤を繰り返し、実践に向けた準備段階としてのWebサイトの基盤を整えることができた。また、離散数学における探究型学習題材の収集も順調に進めることができている。さらには、試行的な実践として、学校現場における授業実践を行うことができた。2024年度からは成果について随時学会発表をしていく予定であるが、それらに向けての情報収集も十分に行うことができている。これらのことから本研究課題の現在までの達成度としては「おおむね順調に進展している」と判断できる。

今後の研究の推進方策

Webサイトのデータベース機能は引き続き充実化を図るとともに、題材の分類について検討し、探究型学習においてより活用しやすい情報の提示方法を模索する。一方で、双方向のコミュニケーション機能については、中学生・高校生・大学生を対象として開発と実践を進める。また、探究型学習の様子を捉える理論的枠組みの構築を目指す。特に、2024年6月には全国数学教育学会第60回研究発表会(奈良教育大学)で口頭発表を予定しており、数学教育関連の学会等での継続的な発表を通して、Webサイトの有用性に関する理論的な考察の準備を進める。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 その他

すべて 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 「学びひたる」を誘引する算数教材の考察 ーフロー理論にもとづいたアンケート結果の分析を通してー2023

    • 著者名/発表者名
      紋谷恒洋, 松原和樹
    • 学会等名
      全国数学教育学会第 59 回研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 小学校算数科における教具そろばんの今日的扱いに関する研究ー「おつりの計算」を題材とした授業実践を通してー2023

    • 著者名/発表者名
      山田理智, 松原和樹
    • 学会等名
      全国数学教育学会第 59 回研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 剛辺数に着目した多面体の連続的平坦化問題 (III)2023

    • 著者名/発表者名
      松原和樹
    • 学会等名
      研究集会「折り紙の科学を基盤とするアート・数理および工学への応用 IV」
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] A new method for constructing additive BIB designs2023

    • 著者名/発表者名
      松原和樹
    • 学会等名
      日本数学会秋季総合分科会統計数学分科会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] フロー理論にもとづく学びひたる算数教室の創造に向けてーハンズオン・マス教材を用いた実践ー2023

    • 著者名/発表者名
      紋谷恒洋, 松原和樹
    • 学会等名
      全国数学教育学会第 58 回研究発表会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] AID-Mathサイト

    • URL

      https://sites.google.com/view/aidmath/

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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