研究課題
基盤研究(C)
本研究は、戦前期の中等学校制度を踏まえ、複線型の教育制度下における国語教科書の教材編成原理について、歴史的に調査し検討を行うものである。中学校・高等女学校・師範学校・実業学校という異なる学校種において用いられていた国語教科書が、それぞれどのような教材を掲載していたのか、学校種の間にどのような違いが存在したのか、その同一性や相違点は、歴史のなかでどのように変化したのかという点について、具体的な教科書をもとに検討する。戦前の中等学校では検定教科書制度によって教科書が発行されていたことも踏まえ、特定の著者による教科書群を抽出し、その教材編成の在り方を明らかにする。