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幼保小接続期における素朴生物と学校生物の円滑な接続と教授法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02370
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関宮城学院女子大学

研究代表者

伊藤 哲章  宮城学院女子大学, 教育学部, 准教授 (50735256)

研究分担者 佐久間 邦友  日本大学, 文理学部, 准教授 (30761209)
山本 容子  筑波大学, 人間系, 准教授 (40738580)
柴田 卓  郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60762218)
柴田 千賀子  仙台大学, 体育学部, 教授 (80639047)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード素朴生物 / 幼保小接続 / 生物概念 / 学校生物 / 楽天主義 / 素朴生物学 / 自然的概念変化 / 保幼小接続 / 幼児教育 / 生物学的思考
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,幼保小接続期において,生物学的思考に関する自然的概念変化がどのようにして促進されるかを明らかにするために,①幼児が日常生活での経験を通じて獲得する生物学的思考(素朴生物)と,②児童が学習によって獲得する生物学的思考(学校生物)を実証的に分析し,③素朴生物と学校生物の円滑な接続によって生じる児童の変容を解明する。そして,素朴生物と学校生物の相互作用に関する理論的考察によって,小学校教師の生物分野の実践的な教授法を構築・提示する。
本研究により,学校種を越えた幼児・児童の資質・能力をつなぐカリキュラムの編成・実施が可能となり,ひいては,幼保小接続期の教育の質的向上が期待できる。

研究実績の概要

本研究の学術的背景は次の通りである。国内外の近年の幼児教育・保育施設における課題の一つとして,幼保小接続期の教育の質的向上が挙げられる。例えば,経済開発協力機構は,子どもに初等教育段階への円滑な接続を保障することは,幼児教育・保育施設と小学校において極めて重要な任務であるとしている(OECD, 2017)。我が国でも,2021年に幼児教育スタートプランが策定され,「幼保小の架け橋プログラム」が開発・推進されている。しかしながら,全国的な取り組みには至っておらず,幼児・児童の資質・能力をつなぐカリキュラムの編成・実施は,急務である。
幼児が日常生活での経験を通じて獲得する生物学的思考に関する研究は,素朴生物の概念変化ついて教育心理学の専門家の間で議論がかわされてきた。中でも,稲垣(2011)は,素朴生物の弱点を克服するには,生物学的知識の大規模な再構造化と学校教育における体系的な教授が必要であるとしている。しかしながら,これらの弱点を克服する具体的な方法や素朴生物と学校生物の接続に関する教科教育的な視点からの研究は,進展していない。
以上のことより、本研究の学術的「問い」は,『幼保小接続期において,生物学的思考に関する自然的概念変化はどのようにして促進されるか』である。
2023年度は、小学校低学年の児童を対象とした面接調査を実施するための調査問題について検討し、作成を行なった。2024年度は、実際に面接調査を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

小学生対象の調査ができなかったため。

今後の研究の推進方策

2024年度の予定
(1)児童の生物学的知識の再構造化に必要な事について質問紙調査を行う。
(2)小学校の生物分野のカリキュラムを整理する。
(3)幼保小接続期における生物分野の課題を類型化し明確にする。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 素朴生物学と学校生物学の教授法に関する研究 -幼児の楽天主義に着目して-2024

    • 著者名/発表者名
      伊藤哲章 吉見求
    • 雑誌名

      宮城学院女子大学発達科学研究

      巻: 24 ページ: 23-29

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 園庭環境が幼児の運動能力に及ぼす影響 -森のようちえんの園児に注目して-2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤哲章  吉見求
    • 学会等名
      野外文化教育学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 幼保小接続期における素朴生物と学校生物の円滑な接続と教授法に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      伊藤哲章  吉見求
    • 学会等名
      日本理科教育学会東北支部大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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