研究課題/領域番号 |
23K02382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
高橋 亜紀子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (10333767)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 外国人児童生徒 / 小・中・高校 / 日本語学習 / 教科学習 / 支援 / 散在地域 / 小中高校 / 支援体制 |
研究開始時の研究の概要 |
日本国内の小・中・高校で学ぶ外国人児童生徒が増えている。文科省による体制整備や日本語指導に関する研究が進められてきたが、外国人散在地域の学校では受入れ及び支援の体制は整っていない。本研究は、散在地域である宮城県で学校と学校外の支援者が連携し、地域全体で外国人の子どもの教育を支援する体制、「宮城モデル」を構築することである。具体的には、子どもと保護者の状況、学校での支援の実態と課題、外部の支援者による支援の実態と課題、それぞれについて質的な調査を行い、宮城県内の子ども支援の全体像を把握し、学校や支援者が抱える課題解決のヒントとなるガイドブックを作成し、子どもの教育支援を地域全体で行う体制を作る。
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研究実績の概要 |
日本国内の小・中・高で学ぶ外国人児童生徒が増加している。文科省の体制整備や多くの研究が進められてきたが、外国人が散在する地域、宮城県の学校における支援体制は整っているとは言えない。本研究の目的は、外国人の散在地域である宮城県の小学校・中学校・高校を対象に、外国人の子どもの学習を支援する体制作りをすることである。具体的には(1)宮城県内の小・中・高校における外国人の子どもへの支援の実態と課題、(2)学校の教員・地域の支援者・子ども・保護者それぞれの抱えている困難や課題、(3)学校と地域との協働による外国人の子どもへの学習支援の方法、の3つを明らかにし、教員や支援者の抱える課題解決につながる情報やヒントを提供するガイドブックを作成し、外国人の子どもの学習を地域で支援する体制を作る。研究の目的を達成するために、調査1~5の5つの調査を行う。 2023年度は、①調査1の宮城県内の小学校・中学校・高校で学ぶ外国人の子どもの状況と支援の実態調査に向けての予備調査、②調査2の小・中・高校から選んだモデル校を定期的に訪問して教員や専門家・地域の支援者との検討会を開催することを通して課題を聞き取る調査、③調査3の教員と支援者が行っている工夫や困難点の収集、④調査4のオンライン教室(年3クール:子ども102名、学生ボランティア76名参加)を開催し、参加した子どもと支援者である学生ボランティアの課題を観察するとともに、アンケート調査も行った。なお、調査⑤の保護者調査は実施していない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
事例収集は十分ではないが、学校訪問やオンライン教室の継続開催などによりデータの収集はできている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は調査の継続を中心に行う。 調査1では宮城県内の小学校・中学校・高校で学ぶ外国人の子どもの状況と支援の実態の全体像把握のための調査の実施を目指す。調査2では2023年度に選定した小・中・高校のモデル校を継続的に訪問するほか、中・高校のモデル校を増やし、子どもと教員の課題を聞き取るのに加えて、専門家や地域の支援者とが協力して課題の解決にもつなげる。調査3では県内のネットワークを利用して、教員と支援者が工夫している点や困難点について聞き取る。調査4ではオンライン教室を継続して実施し、子どもと支援者の課題を観察やアンケート調査で調べる。調査5では保護者の聞き取り調査を行い、保護者の学校に求める支援や日本の学校で教育する上での困難点について母語話者の協力を得て聞き取る。今年度は以上の5つの調査を継続して行い、データを収集し、分析を行う。
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