研究課題/領域番号 |
23K02415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
袴田 綾斗 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 講師 (50824215)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大学数学教育 / 教員養成 / 教科専門科目 / 線形代数 / 探究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,数学科教員養成における教科専門科目としての線形代数カリキュラムを開発すること,および,その取り組みから,より一般の数学カリキュラムの構成原理の示唆を得ることを目的とする。 そのために,探究という学びのあり方に焦点を当て,探究の中で線形代数に関連する知識が学習・利用されるような教材および教授方略をデザインする。また,教員養成課程等において教授実験を実施し,実際の探究と事前に想定していた探究の様相との比較を行う。これを通じて,線形代数に関するどのような知識がどのように生じたか,また,どのような知識が生じなかったのか,それは何に起因するのか,などの問いに答えることができると期待される。
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研究実績の概要 |
本研究は,数学教授学における理論である「教授人間学理論(anthropologiacl theory of the didactic)」に基づいている。この理論は,「そこで教えられたり学ばれたりしている数学知識はいったいどのようなものなのか」という問いへのアプローチを可能にする枠組みである。また,この理論は,従来の「予め決められた内容を予め決められた仕方で学ぶ」ような教授パラダイムの代替として,「ある問いに対する答えを導くために,必要なものは必要に応じてなんでも使う」という,探究に基づく教授の在り方を提示しており,新たな教授パラダイムの可能性を拓く枠組みとしても注目されている。 2023年度は,研究計画にしたがい,この教授人間学理論に基づき,線形代数と呼ばれる領域で取り扱われる知識の概念分析を行った。また,並行して,探究のための教材を開発し,それを用いた予備実験を行った。それぞれの成果は,海外の研究者も招いた国際セミナーで報告を行ったり,国内の学会で研究発表を行ったりして公表している。これらの成果について,まだ論文の形では公刊されていないため,今後は論文執筆も進めていきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度に計画されていた研究課題に順調に取り組むことができ,その成果も国際セミナーや国内学会で発表することができたため,「おおむね順調に進展している」と判断される。
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今後の研究の推進方策 |
すでに取り組んできた研究の成果を論文としてまとめて公刊する。また,開発した教材を用いた教授実験の本実験を進める。
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