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極小規模の保育・教育機関における運動遊び・体育教材の開発及びその体系化

研究課題

研究課題/領域番号 23K02427
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関北海道教育大学

研究代表者

高瀬 淳也  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (60780418)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードへき地教育 / 体育授業 / 少人数 / 運動遊び / へき地 / 小規模
研究開始時の研究の概要

少子化の進行により、保育・教育機関の小規模化が進んでいる。その中でも1学年が3~5名程度の極小規模の保育所や小学校、中学校では、望ましい人数のグループやチームが作れず活動の制限が生じるなど、多くの課題が見られている。
一方、省庁などから出される資料の多くは一定の人数がいる学級を対象としているため、極小規模の保育・教育機関では少人数で行う運動遊びや体育教材に関する情報が不足しており、運動本来が有する楽しさに触れられないことが懸念される。
このことから本研究では発達段階に応じ少人数でも可能な運動遊びや体育教材の開発を行い、極小規模の保育所から小学校、中学校まで系統的に指導できるよう体系化を目指す。

研究実績の概要

少子化の進行により、保育・教育機関の小規模化が進んでいる。その中でも1学年が3~5名程度の極小規模の保育所や小学校、中学校では、望ましい人数のグループやチームが作れず活動の制限が生じている。成人期以降の運動習慣は、成人期前に運動の楽しさを味わわせることが重要であり、生涯にわたる豊かなスポーツライフの実現にも影響を及ぼしかねない。そこで、本研究では発達段階に応じ少人数でも可能な運動遊びや体育教材の開発を行い、極小規模の保育所から小学校、中学校まで系統的に指導できるよう体系化を目指している。
令和5年度は、へき地小規模中学校を対象とした球技領域の教材開発を中心に研究を進めてきた。ネット型を対象にした実践研究では、中学2年生5名を対象にバドミントンを素材とした教材開発を行った。この研究では話合いの活性化を目指し、5名を2チームに分けて各チームで1名ずつが対戦し、前半の2分間のゲーム、作戦タイム、後半の2分間のゲームという流れで得点を競い合うようにした。また、作戦タイムで課題解決の手がかりになるよう、得点が決まった際のシャトルの落下地点に布テープで印をつけるようにした。これらによって、作戦タイムでは課題の発見やその解決の仕方について活発に意見交換する姿が見られ、話合いの活性化という点で一定の成果が得られた。
一方で、別のへき地小規模中学校も教材開発を予定していたが、依頼した保健体育教員が初任段階であり、次時の授業にむけた改善について話合うことが多く、教材開発の議論が十分にできず研究成果がほとんど得られなかった。へき地小規模中学校では、各教科の担当教員が1名であることが多く、初任段階の教員は保健体育授業について同僚から指導を受けるなど力量を高める機会が限られていることがわかった。今後、本研究を進めていくにあたり、この観点も考慮していく必要があることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

中学校を中心に2つの教材開発及び系統性についても小中の円滑な接続を視野に入れた取り組みができた。

今後の研究の推進方策

今年度も、これまで同様に小、中学校を中心とした極少人数の教材開発を行っていく。特に、へき地小規模校に勤務する初任段階の教員に実践の依頼を行いながら、初任段階の教員を対象にした研修の在り方についても検討していきたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (13件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (7件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] へき地小規模中学校を対象としたバドミントンの教材づくりに関する事例研究2024

    • 著者名/発表者名
      高瀬淳也・今竜一・梅村拓未・中島寿宏
    • 雑誌名

      へき地教育研究

      巻: 78 ページ: 63-72

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] へき地小規模校と適正規模校を繋ぐベースボール型の遠隔交流体育授業の試み2024

    • 著者名/発表者名
      梅村拓未・高瀬淳也・今竜一・北條朱音・近藤佑斗・中島寿宏
    • 雑誌名

      へき地教育研究

      巻: 78 ページ: 73-80

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 小規模校における体育の実態2024

    • 著者名/発表者名
      高瀬淳也
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 72 ページ: 54-56

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 2つの極小規模保育所における幼児の基本的な動作の頻度と種類の一考察2023

    • 著者名/発表者名
      高瀬, 淳也 梅村, 拓未 今, 竜一 中島, 寿宏
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要(教育臨床研究編)

      巻: 74(1) ページ: 157-163

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 北海道のへき地小規模中学校に勤務する初任段階の保健体育教諭の実態調査2023

    • 著者名/発表者名
      高瀨淳也,梅村拓未,今竜一,中島寿宏
    • 雑誌名

      北海道教育大学紀要(教育臨床研究編)

      巻: 74(2) ページ: 167-174

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 私の体育教師論2023

    • 著者名/発表者名
      高瀬淳也
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 71 ページ: 66-67

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 体育館のアスレチック化:小規模校の強みを生かした環境づくり2023

    • 著者名/発表者名
      高瀬淳也
    • 雑誌名

      体育科教育

      巻: 71 ページ: 38-41

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 初任段階における中学校保健体育教諭の授業に対する意識-着任直後の授業の楽しさ・充実感および難しさ・課題について-2023

    • 著者名/発表者名
      齊藤辰徳,梅村拓未,高瀬淳也,中島寿宏
    • 学会等名
      日本運動・スポーツ科学学会第30回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] へき地小規模校と適正規模校を繋ぐベースボール型の遠隔体育授業の試み2023

    • 著者名/発表者名
      梅村拓未,高瀬淳也,今竜一,中島寿宏
    • 学会等名
      日本運動・スポーツ科学学会第30回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 北海道における小学校体育専科教員が捉える成果と課題2023

    • 著者名/発表者名
      中島寿宏,梅村拓未,浅野勇,髙橋正年,高瀬 淳也
    • 学会等名
      日本体育科教育学会第28回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] へき地と都市部の中学校における遠隔体育授業の実践事例-エアロビクスを取り入れた体つくり運動の授業から-2023

    • 著者名/発表者名
      今竜一,高瀨淳也,梅村拓未,中島寿宏
    • 学会等名
      日本運動・スポーツ科学学会第30回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] へき地小規模中学校におけるデータ活用による思考力,判断力,表現力等の育成を 目指した事例研究 - 中学3年生 保健体育 卓球の授業より-2023

    • 著者名/発表者名
      高瀬淳也・澤辺渉・佐々木雅仁・中島寿宏
    • 学会等名
      令和5年度 日本教育大学協会研究集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 未来の教育を創造するへき地・小規模校の教育力2024

    • 著者名/発表者名
      川前あゆみ・玉井康之・糊澤実・境智洋・小野豪大・佐藤正範・前田賢次・高瀬淳也・中島寿宏・宮原順寬・赤間幸人
    • 総ページ数
      200
    • 出版者
      学事出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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