研究課題/領域番号 |
23K02444
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
高木 亜希子 青山学院大学, 教育人間科学部, 教授 (50343629)
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研究分担者 |
滝沢 雄一 金沢大学, 学校教育系, 教授 (00332049)
酒井 英樹 信州大学, 学術研究院教育学系, 教授 (00334699)
田中 武夫 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50324174)
南 侑樹 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60845650)
藤田 卓郎 福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 准教授 (70735125)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | メンタリング / メンター / 実践研究 / 教師の成長 / 実践共有コミュニティ |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、複数の教師により授業実践を協働的に省察し実践理解や改善を目指す実践共有コミュニティにおいて、教師の自律的な省察を支援するメンターの役割に着目し、実践研究を通した英語教師の成長支援のあり方について手がかりを得ることにある。メンターには、学校外の熟練教師や研究者だけでなく、同じ学校の同僚も含まれるものと考える。本研究では、実践共有コミュニティのメンバーとそれを支援するメンターとの関係性や対話の特徴を分析すると同時に、メンバーが実践理解を深める過程を支援する中でメンターが直面する課題とその解決法を明らかにし、実践研究を通した教師成長の支援のあり方についての提案を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、複数の教師により授業実践を協働的に省察し実践理解や改善を目指す実践共有コミュニティにおいて、教師の自律的な省察を支援するメンターの役割に着目し、実践研究を通した英語教師の成長支援のあり方について手がかりを得ることにある。 本研究課題は、(1)実践共有コミュニティの中でメンターがメンバーとどのような対話を行いながら関係性を構築していくのか、(2)実践共有コミュニティの中で、教師の実践の省察を支援する際、メンターはどのような課題に直面し乗り越えていくのか、の2点である。 1年目は、実践共有コミュニティにおけるメンタリングの意義と海外の事例を検討した。理論部門では、メンタリングに関する理論的枠組みを整理した。実践部門では、実践共有コミュニティの運営方法を検討し実践した。なお、両部門とも定期的に会合を実施し、全員で取り組んだ。具体的には以下のとおりである。 4月~9月は、理論部門では、英語教育およびメンタリング研究が行われる領域の国内外の文献を収集した。実践部門では、コミュニティの運営方法を検討し、活動内容の検討や資料の作成、メンバーの確定を行った。また、メンターが協働で省察したり情報共有したりするコミュニティの運営方法も検討した。10月~3月は、理論部門では、収集した文献を整理し、英語教師教育におけるメンタリングについて、その定義や利点などの要点を整理した。また,英語教師による実践研究におけるメンタリングの定義とメンターの役割についても概観した。その上で、英語教師による実践研究のメンタリングに関する研究について考察を行った。実践部門では、実践共有コミュニティを運営し、メンターが協働して、参加者の実践研究の支援を行った。同時に、コミュニティの中での対話の録画、Googleフォームによる振り返り、参加者及びメンターのフォーカス・グループインタビューなどのデータ収集を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画どおりに研究を進めることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
2年目は、実践共有コミュニティにおいて、メンタリングを継続する中での参加者とメンターの変容とメンターが直面した課題と解決に影響を与えた要因を探る。1年目同様に、定期的に会合を実施し、理論部門と実践部門とも、全員で協力しながら進めていく予定である。4月~9月は、理論部門では、教師教育者のセルフスタディに関する文献を収集し、定期的な読書会を実施する。実践部門では、1年目の実践共有コミュニティの運営における気づき、直面した課題やその対処法を研究メンバーで理論的知見とともに共有し、直面した課題を整理して、その対応策を検討する。10月~3月は、理論部門では、セルフスタディの定義と実践事例を概観して、考察する。また、セルフスタディで用いる方法論について検討する。実践部門では、令和5年度の実践について検討した課題の対応策や改善案を取り入れ、実践共有コミュニティを継続運営する。同時に、メンター同士でコミュニティでの出来事、気づき、学びを共有し、協働で省察する。また、1年目と2年目で得られたデータを分析し、参加者との関係の構築、直面した課題への対応について、特徴的な結果が得られた参加者やメンターを抽出し、個別の事例を詳細に分析するためのフォローアップ調査の計画を立てる。
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