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初等教育における言語能力育成カリキュラムのWeb協働開発システムの構築とその検証

研究課題

研究課題/領域番号 23K02457
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
研究機関三重大学

研究代表者

守田 庸一  三重大学, 教育学部, 教授 (60325305)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
キーワード初等教育 / 国語科 / 読む力 / カリキュラムモデル / 言語能力 / カリキュラム / Web協働開発システム
研究開始時の研究の概要

国語科教育に関する研究等において、言語能力を育てるためのカリキュラムは数多く提案されている。しかし学校現場の教員が、そうしたカリキュラム案を自由に加筆修正することはできない。
本研究では、初等教育とりわけ国語科で育成する言語能力を視野に入れて、Web上でのカリキュラム協働開発システムを構築し、その有効性を検証する。このシステムによって、多くの教員が主体的、積極的にカリキュラム作成に取り組めるとともに、教師間における知見の共有も実現する。

研究実績の概要

本研究の目的は、初等教育で育成する言語能力全般を視野に入れて、Web上でのカリキュラム協働開発システムを構築し、その有効性を検証することにある。
この目的を達成するために、3年間の研究期間における1年次(2023年度)には、文字言語に関わる言語能力のうち〈読む力〉に焦点を絞って、それを育成するためのカリキュラムモデルを提案することを目指した。小学校の教科書等の内容も具体的にふまえながら、読みの技術を中核に据えたカリキュラムモデルを仮説的に定めて、また、教材研究に基づく学習内容等を取り入れたり、授業実践の典型例として読み方を学ぶための授業モデルを添えたりするなどして公開した。
ただし、その検討に時間を要したため、Web上で公開するには至らなかった。当初は、この公開を経て、多くの教師がカリキュラムモデルを加筆修正したり、カリキュラムモデルに基づき意見を交換したりすることができるシステムを構築することを目指していたが、これについては2年次(2024年度)以降の課題とすることとなった。また、本年度で公開したのは文学的な文章に関わるものであり、説明的な文章についての検討は今後の課題である。なお、説明的な文章に関しては、セミナーや学会のシンポジウムにおいてカリキュラムモデルを構築するための基礎研究としても位置づけられる発表を行うとともに、論文を執筆した。
上記のようにこれからに残された課題はあるが、本年度の研究においては、明らかにした成果を、当初の予定よりも多くの時間をかけて、印刷媒体によって小学校の教師や教職を志望する大学生に普及させ、その内容に関する意見を収集した。この点において、本年度は手堅い成果を得られたと言えるだろう。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度(2023年度)においては、当初の計画では、文字言語に関わる言語能力のうち〈読む力〉を育成するためのカリキュラムモデルをWeb上で公開し、多くの教師がそれを加筆修正したり、カリキュラムモデルに基づいた意見交換を行ったりすることができるシステムを構築する予定であった。
しかしながら、〈読む力〉の中でも文学的な文章を読む力に関するカリキュラムモデルの検討等に想定以上の時間を要したため、Web上での公開に至らなかった。また、説明的な文章を読む力に関するカリキュラムモデルの構築については、そのための基礎研究の公開にとどまった。
上記のように研究が遅れているが、文学的な文章を読む力に関わる研究が当初の予定以上に充実し、説明的な文章を読む力に関しても研究の礎が築かれている。このよう次年度以降の研究を進展させる成果が本年度末までに得られていることから、現在までの進捗状況について「やや遅れている」と判断した。

今後の研究の推進方策

1年次(2023年度)における基礎研究を活かして説明的な文章を読む力に関するカリキュラムモデルの構築を急ぐとともに、カリキュラムモデルのweb上での公開に向けて研究を推進させる。
また、当初の研究計画においては、2年次(2024年度)には、文字言語に関わる言語能力のうち〈書く力〉を育成するためのカリキュラムモデルを提案する予定である。小学校における児童の文章表現力の育成に関して実績のある教師を研究協力者として、〈書く力〉の育成に関わる研究も推進させる。なお、上記の研究協力者との連携関係は1年次までに構築済みである。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 第1章 論理を創る2023

    • 著者名/発表者名
      守田 庸一
    • 雑誌名

      全国大学国語教育学会・公開講座ブックレット

      巻: 13 号: 0 ページ: 5-13

    • DOI

      10.20555/booklet.13.0_5

    • ISSN
      2758-2086
    • 年月日
      2023-12-10
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 説明的文章指導のこれまでとこれから2023

    • 著者名/発表者名
      守田 庸一
    • 雑誌名

      国語科教育

      巻: 94 号: 0 ページ: 11-13

    • DOI

      10.20555/kokugoka.94.0_11

    • ISSN
      0287-0479, 2189-9533
    • 年月日
      2023-09-30
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 言葉と言葉/対象と言葉2023

    • 著者名/発表者名
      守田庸一
    • 学会等名
      広島大学大学院人間社会科学研究科「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」定例オンラインセミナー講演会No.136
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 説明的文章指導のこれまでとこれから2023

    • 著者名/発表者名
      守田庸一
    • 学会等名
      第144回全国大学国語教育学会(島根大会)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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