研究課題
基盤研究(C)
開発途上国では、教育の質的向上が目指され、授業研究や生徒中心型の教授法の導入等が行われてきている。しかし、これまでの開発途上国の授業研究は、その視点の多くが他国から取り入れた新しい教授法や教材等、外向きに偏っており、同僚教師との授業観の共有や生徒の授業評価をもとに授業改善をするという内向きの実践がほとんどなされていない状況にある。そこで本研究では、教師たちが共通の授業観をもち、生徒の授業評価を捉えることによる授業改善の枠組みを構築し、その枠組みを基にした授業研究を行うことによって授業改善にどのような影響を及ぼすのかについて実証的に明らかにし、開発途上国における授業研究の方向性について考察する。