研究課題/領域番号 |
23K02476
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
河内 昭浩 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (10625172)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 国語教育 / 学習基本語彙 / 学習語彙 / 語彙指導 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の中心は「学年及び校種別学習語彙表」の作成にある。教科書、図書、新聞、児童生徒語彙調査のデータを基に、小学校は学年ごとに、中学・高校は校種ごとに学習語彙表を作成する。そして学習語彙表を公開し、かつ語彙表を基にした授業実践も公開する。学校内外の言語実態に基づいた、かつ小学校から高校まで内包したこれまでにない段階別の学習語彙表の作成を目指す。
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研究実績の概要 |
本年度はデータの作成、分析に多くの時間を費やしたが、その中でも1本の学会発表と1本の学術論文を行った。 データの作成、分析としては現在、1980年代の小学校教科書データのコーパス化を図っている。すでにある国立国語研究所作成の1980年代の中学校教科書データ、2000年代の教科書データ、そして今後作成予定の2020年代の教科書データを合わせることで、通時的横断的なデータのもと、これまでにない根拠を明確にした語彙選定ができると考えている。 学会発表では(「いかにして「国語科学習基本語彙」を定めるか―4種の語彙集の比較から―」、第145回全国大学国語教育学会信州大会、信州大学)では、過去の語彙集の検証を行い、学術論文(「国語科学習基本語彙の研究」群馬大学共同教育学部『群馬大学教育学部共同教育学部紀要 人文・社会科学編』)ではさらにその詳細な分析を行った。いずれも、本研究に係る先行研究の整理として行ったものである。今後、学習基本語彙を選定していくにあたり、過去の学習基本語彙の整理は欠かせない。これまで語彙集自体の整理は行われてきたが、集められた語彙の詳細な検討はなされていない。特に教育的判断の内実を明らかにできれば、今後の選定の判断に大きく役立てるものと考えている。また今回調査対象とした4つの語彙集は、いずれも2000字前後のもので、かつ社会的評価の高い語彙集である。今後作成を目指す学習基本語彙も同じ規模のものを考えており、そうした点からも必要な先行研究分析だと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
教科書の収集、文字のデータの入力作業に時間を要してしまい、成果として発表するには至らなかったため。また最新の教科書については、令和6年度に新しい小学校の教科書が発行されるため、それを待ってのデータ化とすることにしたため作業を行わなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
教科書データのコーパス化を急ぎ、今年度後半には成果を発表できるようにしたい。今年度同様少なくとも学会発表、学術論文一本以上の成果の発表を行う。
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