研究課題/領域番号 |
23K02492
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
桂 直美 東洋大学, 文学部, 教授 (50225603)
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研究分担者 |
鈴木 一成 東洋大学, 文学部, 教授 (50802104)
北澤 俊之 東洋大学, 文学部, 教授 (70553741)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 美的教育 / ホリスティック教育 / 芸術批評 / 主体性 / カリキュラム構成 / ホリスティック |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、今日自明視される「教授目標を基準とする授業構成と評価」の枠組みがいかに学習者の主体性の育ちと葛藤するのかを明らかにし、オルターナティブとして、アートの思考に基づく個の「表現」と「問い」の生成を基本とする授業構成枠組みの成立要件を理論的に解明する。それにより、この枠組みが芸術教育領域を越える学習領域にどのように援用され得るのかを問う。特に人文科学・自然科学領域の学習における援用の可能性を実践的に明らかにしようとする。 アートの表現と創造を範型とするワークショップを実践し、その協同の学びを理数系の授業に敷衍していくアクションリサーチによって、実践に際しての具体的な課題を明確にする。
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研究実績の概要 |
今年度の研究の課題としては、アートの表現と創造を範型とするワークショップを実践し、その協同の学びを支える諸要素を析出することが第一にあげられる。まず、音楽教育を中心として、視覚芸術作品の鑑賞から音楽作品の共同創作に向かうラボラトリー形式のオープンカリキュラムを実践した。7月に、約一ヶ月に亘って、コロンビア大学のランダル・アルサップ教授を招聘し、西洋文化の視点から日本文化を捉え直すワークショップを行い、教員養成過程の大学生を対象とした実践とアーティファクトの分析を行った。今年度のアクションリサーチによって得られた示唆としては下記のような点がある。 第一に学生自身の表出・表現を促す要素として、自文化を深く経験し捉え直すという目標を付加し、ポップカルチャーと芸術的な作品との垣根を取り去ることで、表現活動につきまとう心的バリアを取り払っていくことが可能になる。第二に、日本の文化的伝統に根ざした芸術作品の鑑賞において、〈詫び・寂び〉の視角からの鑑賞体験を加える中でもたらされる開放性の希求や、〈初心〉の心構えを引き出し、学習者とともに解釈していくワークショップは、個の表出・表現に好ましい影響をもたらすことが見出された。 従来の芸術教科教育において定型となってきた表現活動と、どのような要素が異なるのかを整理して、複数の教科枠を横断し到達目標に制約されないオープンカリキュラムと、ラボラトリー形式の授業を構成していくことが、次の課題となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定したワークショップを含むアクションリサーチを行うことができた。また国際学会におけるヨーロッパやアメリカの研究者との対話を通して、日本の伝統的な芸術の視点に根ざす授業構成への示唆が得られた。
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今後の研究の推進方策 |
2018年度からの科研研究で到達した課題を柱に据え、国際学会において発表したアクションリサーチの成果を、共同執筆論文にまとめていく。また、美術を中心として他の領域に波及していくような新たなワークショップの構想と実践を通して、ラボラトリ形式のホリスティックな教育を構成する要件について検討する。
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