研究課題/領域番号 |
23K02493
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 日本体育大学 |
研究代表者 |
杉本 直美 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (40562450)
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研究分担者 |
冨山 哲也 十文字学園女子大学, 教育人文学部, 教授 (10413907)
児玉 忠 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50332490)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 作文指導 / 記述過程 / 書くこと / CBT / ICT / 国語科教育 / 学習評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、学習過程を大きく四つの段階(①確認、②学習活動、③自己診断、④評価)に分けて研究を進める。①の段階では、学習者の既習事項を問題形式でチェックする。②の段階では、学習者の記述過程のログを取るとともに、生徒や教師との交流を位置付けることで個々の学習を支援するとともに、教室で学ぶ価値を保障する(本研究では、インターネットにつないで文章を書くための材料を探すなど、実際的な記述行為を想定している)。③を使用する段階では、②で取ったログを使って、学習者が自身の文章を診断する。④を使用する段階では、学習評価の3観点を踏まえ、学習の成果を問題形式及び質問形式にて学習を客観的に評価する。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、国語科における作文指導において、文章を書く過程のログを取り、学習 者自身がログを分析するシステムを学習として構築・設定することを通して、一人一人の書くことの能力の伸長への効果を検証・考察するものである。書くことの指導、なかでも個々の学習者に対する記述中の指導については、学習者の個別性とそれに応じた指導の困難さ、記述中における文章作成の見えにくさが指導を困難にしている現状があり、依然として解消されていない。この点について、前研究(課題番号18K02691)で得たノウハウを生かし、今年度は本研究で開発を目指す「自己診断システム」の試行版を作成した。システムの作成に当たっては、学習過程を大きく四つの段階に分け(①確認ツール、②学習活動ツール、③自己診断ツール、④評価ツール)、CBTの形式を取りながらも、実際的な授業の流れを意識した。特に、以下の点に本システムならではの特徴がある。 ○②の段階でインターネットにつないで文章を書くための材料を探すなどの実際的な記述行為を可能にしたこと ○④の段階で問題形式及び質問形式にて学習を客観的に評価させることで指導者側の利便性も考慮したこと ○本システムを活用することで、学習者は自らの学習を調整しながら課題を解決する流れを自然と体得できること 記述中の様相を指導者が把握(分析・評価)することに加え、個々の学習者が自身の文章を書く過程を動画で確認しながら分析・評価する段階を設定することで、自らの学びの調整が可能になるだけではなく、学校の先生方が簡便に記述中の指導ができるとともに、個々の学習者の書くことの能力を効果的に向上させる新たな方途が得られる可能性をもつ点に本研究の意義がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
年度前半で「自己診断システム」の素案を作成、後半で業者の選定・依頼し、打合せ等を通じて試行版が完成したため。
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今後の研究の推進方策 |
研究2年目では、「自己診断システム」の試行版について、その内容及び動作を綿密に確認・適宜修正を加え、中学校1校で実際に運用し、データを得ることを目指す。
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