研究課題
基盤研究(C)
経済支援の最新の政策動向に関して従来の貸与型奨学金のほか,2020年度より始まった高等教育の修学支援制度,さらに2024年度より「出世払い」方式の新制度設立も提唱されている。しかしながら,こうした制度は比較的短期間で創設または提唱されたものであり,継続的な効果検証を踏まえた制度設計とは言い難いものである。本研究では,学生と若年・壮年層対象の追跡調査を通じて,経済支援が学生の学習行動上の変化及び卒業後の進路選択に与える影響を実証的に検証するとともに,奨学金返済の実態に関する考察を加えることによって,経済支援の在り方に向けての示唆を導きだす。