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「なぜ、理解できないのか」ーつまずきのプロセスに関する実証的研究ー

研究課題

研究課題/領域番号 23K02506
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

劉 卿美  長崎大学, 言語教育研究センター, 教授 (00346941)

研究分担者 橋本 健夫  西九州大学, 健康福祉学部, 教授 (00112368)
鈴木 慶子  長崎大学, 教育学部, 教授 (40264189)
松本 優花里 (橋本優花里)  長崎県立大学, 地域創造学部, 教授 (70346469)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードアウトカム保証 / 個別最適な学び / 教授学習過程
研究開始時の研究の概要

本研究は、大学授業におけるアウトカム保証の検討のために、受講する学生一人ひとりの学習過程を、授業者の教授行動に即して追跡し浮き彫りにする実証的研究である。そのことを実現するために、①授業者の教授活動と、学習者のワークシートへの筆記及びアノテーションとを時間軸で同期させ教授学習活動を追跡する「教授学習過程センシングシステム」を開発する。②採取したデータに基づいて、成績良好な学生と成績不振な学生との、教授に関する学習過程の差異を明らかにする。とりわけ、成績不振者のつまずきのプロセスに関するモデル化を行う。その成果を活用することで大学授業におけるアウトカム保証に資することをめざしている。

研究実績の概要

本研究は、大学授業におけるアウトカム保証のために、受講する学生一人ひとりの学習過程を、授業者の教授行動に即して追跡し、浮き彫りにする実証的研究である。研究の目的は、受講者のわからなさやできなさ、つまずきなどを早期に感知し、個別最適な学びを実現するところにある。本研究の目的を達成するために、①授業者の教授活動と、学習者のワークシートへの筆記やアノテーションを時間軸で同期させ、教授学習過程を追跡する「教授学習過程センシングシステム」を開発する。②当該システムによって採取したデータと事後理解度テストに基づいて、学習者の学習成果を検討する。とりわけ、成績不振者のつまずきのプロセスに関してモデル化を行うこととする。そこで本年度は、①においては、BambooSlate(筆記過程を時間情報とともに記録する機器)を用いて集めたデータを解析するためのソフトウェアをライセンス契約し、開発元と協議のもと、カスタマイズを行った。②においては、研究代表者の授業で、被験者8名を対象に予備調査を行った。被験者は通常の授業の中で他の受講者と同じワークシートを使用して筆記する。ただし、BambooSlateの上にワークシートを載せて、専用のペンで筆記することで、筆記過程が専用ソフトウェアでデータとして記録することができる。授業では、授業活動の動画と学習(筆記)活動を並列して参照できるように録画を行った。現在、専用ソフトウェアで採集したデータ、動画、成績をもとに、開発したソフトウェアで分析を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

R5年の前半は、センシングシステムの開発に着手し、ソフトウェアのカスタマイズを行った(システム開発担当:鈴木)。具体的には、BambooSlate(筆記過程を時間情報とともに記録する機器)で収集したデータを、授業者の教授活動の動画と並列して参照できるようにカスタマイズした。R5年の後半は、研究代表者の授業で予備調査を行った(調査主担当:劉)。募集で集めた被験者8名が、授業の中でBambooSlateを用いて筆記をし、システム上でデータを蓄積した。同時に授業者の教授活動を学習(筆記)活動を録画した。現在は、システム上で蓄積されたデータ、動画、期末成績をもとに分析を行っている(データ分析担当:橋本優花里)。とりわけ、成績良好群と不振群の差異を抽出し、つまずきのプロセスに関してモデル化を行う予定である。

今後の研究の推進方策

R6年の前半は、R5年に行った考察に基づいて、センシングシステムの改良を行う(システム開発担当:鈴木)。R6年の後半は、R5年に行った予備調査の経験を踏まえて、研究代表者の授業で本調査を行う(調査主担当:劉)。これら国内での調査と並行し、夏季長期休暇を利用して米国を訪問して、ハーバード大学学習教授センター並びにコーネル大学学習戦略センターで行われている手書き指導例に関し情報収集を行う(海外調査主担当:橋本)。研究成果の発表については、大学教育学会(R6年6月、神戸)、FYEコンファレンス(R7年2月、米国ルイジアナ)で口頭発表を行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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