研究課題/領域番号 |
23K02522
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
堀井 祐介 大阪大学, 国際共創大学院学位プログラム推進機構, 教授 (30304041)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
|
キーワード | 高等教育質保証 / メタ評価 / ESG / ENQA / EQAR / 質保証 / 質保証機関 / 欧州 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、高等教育の質保証において重要な役割を果たしている認証評価機関の社会的および国際的な通用性・信頼性を担保するために求められる認証評価機関に対する評価(メタ評価)に関して先進的知見を有する欧州を対象とした調査を実施し、メタ評価の仕組み・プロセス、社会的および国際的な通用性・信頼性を高めている要素、受審の動機・必要性・負担・メリットに関して分析を行い、認証評価制度導入以来検討されてきてはいるが実現していない我が国認証評価機関に対するメタ評価制度構築検討に資する情報を得ることを目指す。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的である「我が国の認証評価機関の社会的および国際な通用性・信頼性を高めるためにメタ評価制度構築検討に資する知見を得る」ため、初年度として、メタ評価機関である欧州高等教育質保証協会( the European Association for Quality Assurance in Higher Education,ENQA)と欧州質保証機関登録簿(the European Quality Assurance Register for Higher Education, EQAR)のメタ評価実施機関としての位置づけ(形態、法的根拠、予算、会員制かどうか、メタ評価対象機関の数など)および両者の具体的なメタ評価活動(評価手法、評価サイクル、評価基準・項目の内容および数など)についてWebサイトからの情報を収集、精読した。 また、これらの情報を欧州におけるメタ評価活動の根拠である「欧州高等教育圏における質保証の基準とガイドライン(Standards and Guidelines for Quality Assurance in the European Higher Education Area (ESG))」第3部で「質保証機関に関する基準とガイドライン」と照らし合わせ、齟齬のないことを確認した。 さらに、メタ評価を受審しているデンマークとノルウェーの評価機関のメタ評価受審状況を確認し、メタ評価の根拠とされている自己点検評価報告書についてもWebサイトからダウンロードし、評価機関としての活動状況について確認した。 東京滞在中であったコペンハーゲン大学人文学部マリエ・ホイルンド准教授を大阪に招聘し、コペンハーゲン大学における大学院教育およびデンマークにおけるアクレディテーションについての意見を伺い、欧州高等教育の動向、評価機関、メタ評価機関の位置づけを再確認することも出来た。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請時研究計画において、初年度は「Web等での書面調査(メタ評価機関および北欧のメタ評価受審機関等)」を実施するとしており、申請時までに準備出来た部分も含めてWeb情報、入手した文書等の書面調査は順調に進んでいる。調査した内容は準備段階から想定していたものとそれほど違いはなく、現段階では、本研究で用いた手法が正しいことが確認出来た。これらの書面調査に基づき2年目の現地調査に向けた準備として評価項目、内容等を整理したマトリックスの作成に取りかかることが出来る状況である。これらのことから、おおむね順調に進展していると判断した。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度は、書面調査で確認した項目、内容を精査し、分析枠組としてのマトリックスの作成を進めるとともに、調査対象をスウェーデン、フィンランドにも拡大し、根拠となる情報を増やすことで、作成するマトリックスの制度をあげる作業を進めていく。マトリックス作成と並行して、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの評価機関に連絡し、年度内の対面での現地調査のスケジュール調整を進め、先方とのスケジュール、旅費等の予算の調整が付けば最大で上記4ヶ国の機関を訪問し、メタ評価受審の意義、メリット、必然性等について確認したいと考えている。
|