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学生の学習を促進する質保証を基盤とした学生支援プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K02524
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

安部 有紀子  名古屋大学, 教育基盤連携本部, 准教授 (30553416)

研究分担者 蝶 慎一  香川大学, 大学教育基盤センター, 准教授 (50781548)
日暮 トモ子  日本大学, 文理学部, 教授 (70564904)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード高等教育 / 学生支援 / コ・カリキュラム / 統合的プログラム / 学習成果 / 教育的プログラム
研究開始時の研究の概要

近年、大学教育の質保証の文脈において学生の成長や成果測定の様々な取組が実践されているが、い ずれも正課教育が対象となっており、教室外での学生支援については、学生の学習を促進 するため学習成果基準や、戦略的なプログラム開発に関する知見は、ほとんど見られない。
本研究は、学生の学習促進を目的にした、教室外での学生支援プログラムの教育的プアロ ーチについて、その特徴と効果的な運用に関する体系系的な知見を得ることを目的とする。また、現代的な学生支援の教育的意義や、学生支援活動を通じて統合的、包括的な学生の学びをどのよう に促進することができるか具体的に明らかにしていく。

研究実績の概要

米国高等教育において1980年代半ばに起きた学習者中心主義の大学教育への転換の影響により、正課教育の要素を組み込んだコ・カリキュラム(co-curricular)のプログラムは、米国学生支援において急速に拡大している。同時に、アカウンタビリティ思想の高まりにより、学生支援においても学生の学習成果を基盤とした質保証として、実践者自身が改善サイクルを実施するためのアセスメント活動が必須の課題となっている。
当該年度においては、米国高等教育において、過去30年において急速に取り組みが拡大しているコ・カリキュラム等の包括的な学習経験を戦略的にプログラム化した学生支援活動において、学生の学習や、期待される学習成果がどのように捉えられているのか、その実態を、文献調査から明らかした。また、学寮プログラムならびに初年次プログラムに焦点を当て、そのプログラムの全米基準(CAS)より、コ・カリキュラムの学習成果の実態と共通する条件について明らかにすることを試みた。
コ・カリキュラムにおける包括的な学習経験の根底にある考え方は、学生の学習成果の向上と密接な関係にある「統合」の概念である。そのため、コ・カリキュラムの学習成果には、「実践経験」から得られるスキルや能力が含まれる。一方で、学習成果においても教室内外の活動や学習を「統合」することから、学問と社会生活、知力成長と汎用的能力の両側面の学習成果が望まれる。
本稿で検討してきた米国の学生支援における学習成果、その参照基準の変容を鑑みると、「統合された学習成果」を促進し、コ・カリキュラムの実践に象徴されるような正課教育と学生支援の両方を包含する学習のプログラムを計画・実施し、評価・改善していくには、正課教育と同等の質保証や、学生支援に適合したアセスメント が求められる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は研究テーマである学生支援におけるコ・カリキュラムの位置付けについて、「統合」の考え方とその学習成果の設定方法について、先行研究ならびに全米学生支援のプログラム基準を作成する評議団体であるCASにおける議論のプロセスを調査し、その結果を論文として発表した。
また、コ・カリキュラムのどのプログラムを詳細に調査していくかという点について、研究グループで検討した結果、コ・カリキュラムに関連するプログラムを複数並行して調査を進めていくことが決まり、次年度より調査を開始することになった。

今後の研究の推進方策

具体的なプログラムの調査を開始する。主にコ・カリキュラムの議論が進む米国と日本を含めた東アジアを対象とし、コ・カリキュラムの理論的枠組みと、学習成果の効果検証の状況を明らかにしていく。また、コ・カリキュラムの学習成果のうち、特に「実践的スキル」の獲得のプロセスを明らかにするとともに、学習成果達成のための効果的なプログラムの設計についても調査する。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 米国大学教育の学生支援における 統合の概念の実態と課題について2024

    • 著者名/発表者名
      安部有紀子
    • 雑誌名

      名古屋高等教育研究

      巻: 24 ページ: 357-377

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 米国学生支援における学習成果の参照基準の変容に関する考察―学生支援アセスメントにおける学習成果の位置付けに着目して―2024

    • 著者名/発表者名
      安部有紀子・蝶慎一
    • 雑誌名

      大学経営政策研究

      巻: 14 ページ: 1-17

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [図書] RA(レジデント・アシスタント)のためのトレーニング・ワークブック2024

    • 著者名/発表者名
      学生アシスタント養成研究会
    • 総ページ数
      71
    • 出版者
      名古屋大学高等教育研究センター
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [備考] RA(レジデント・アシスタント)のためのトレーニング・ワークブック

    • URL

      https://web.cshe.nagoya-u.ac.jp/publication/handbook/img/Resident_Assistant_Workbook.pdf

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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