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大学時代のライティング経験・被指導経験の職業的レリバンスの多面的な実証

研究課題

研究課題/領域番号 23K02536
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09050:高等教育学関連
研究機関京都産業大学

研究代表者

小山 治  京都産業大学, 全学共通教育センター, 准教授 (50621562)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
キーワードライティング経験 / ライティング被指導経験 / 職業的レリバンス / 経験学習 / 大学教育無用論 / 学習支援
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は、なぜ大学時代のライティング経験は卒業後の仕事ぶりと正の関連がある一方で、ライティング被指導経験にはそうした関連はみられないのかという問いを多面的・実証的に明らかにすることである。本研究の公共的意義は、①大学本来の学術的な学習経験が仕事でも有効であるという逆説のメカニズムを解明して大学教育無用論に反駁すること、②ライティング指導が十分に機能していないメカニズムを解明することでそれが仕事へ転移するための道筋を切り拓くことである。本研究は上述した問いを①ライティング科目の履修者等に対する聞きとり調査、②大学卒業者に対するインターネットモニター調査によって明らかにする。

研究実績の概要

本研究の目的は、なぜ大学時代のライティング経験は卒業後の仕事ぶりと正の関連がある一方で、ライティング被指導経験にはそうした関連はみられないのかという問いを多面的かつ実証的に明らかにすることである。この問いの前提が事実であることは研究代表者が実証研究によって検証してきた。本研究でいうライティング経験とは、自分なりの問いを立て、それを論理的・実証的に解く文章を書く学習経験を指す(具体的には、授業のレポートや卒業論文といった学術的な文章を書く経験)。また、ライティング被指導経験とは、そうした学術的な文章の書き方を教わった経験(≒ライティング教育)を指す。
2023年度は、次年度以降の事例研究のための基礎資料を収集した。まず、レポート・論文の書き方に関する書籍を購入した。次に、学術的なライティング科目を重視している大学と非学術的なライティング科目(パーソナルライティング)を重視している大学をいくつかリスト化した。
一方、当初の研究計画にはなかった研究成果を早期に上げることができた。第1に、大卒就業者に対するインターネットモニター調査のデータを再分析することによって、社会科学分野と工学分野のライティング経験の相違点を実証的に明らかにした。この研究成果は、論文として刊行した。第2に、大学4年生に対する卒業後までの追跡調査(ウェブ調査)のデータを再分析することによって、大学時代のライティング経験の中でも(学術的な)レポート学習行動は卒業後2年経過しても職場における経験学習(内省的な仕事ぶり)と有意な正の関連があることを実証的に明らかにした。この研究成果は、学会発表として公表した。また、2024年度中に共著本の中に論文として収録予定である(原稿は出版社に提出済み)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ほぼ当初の研究計画通り、次年度以降の事例研究のための基礎資料を収集できた。当初の研究計画にはなかった研究成果を上げることもできた。

今後の研究の推進方策

収集した基礎資料を整理・分析することによって、学術的なライティング科目を重視している大学(授業)を対象として、最適合事例研究を実施する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 専門分野間のライティング経験の差異はどうなっているのか――社会科学分野と工学分野の比較2024

    • 著者名/発表者名
      小山治
    • 雑誌名

      高等教育フォーラム

      巻: 14 ページ: 67-74

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 追跡調査から大学時代に学術的なレポートを書く意義を考える――人文・社会科学分野に着目して2023

    • 著者名/発表者名
      小山治
    • 学会等名
      日本教育社会学会第75回大会(弘前大学)
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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