研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、なぜ大学時代のライティング経験は卒業後の仕事ぶりと正の関連がある一方で、ライティング被指導経験にはそうした関連はみられないのかという問いを多面的・実証的に明らかにすることである。本研究の公共的意義は、①大学本来の学術的な学習経験が仕事でも有効であるという逆説のメカニズムを解明して大学教育無用論に反駁すること、②ライティング指導が十分に機能していないメカニズムを解明することでそれが仕事へ転移するための道筋を切り拓くことである。本研究は上述した問いを①ライティング科目の履修者等に対する聞きとり調査、②大学卒業者に対するインターネットモニター調査によって明らかにする。