研究課題/領域番号 |
23K02543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
高橋 亮 東北大学, 理学研究科, 特任准教授 (40548228)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 学際研究 / 評価指標 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、日本国内で「学際研究」が重要視されてきている状況を受け、本研究では「研究の学際性」というキーワードのもと、次世代のイノベーション創発が期待できる学際的な研究力を適切に評価する新たな指標と分析手法を開発し、イノベーション創発促進に向けた「研究の学際性」の有効性を検証する。指標の構築にあたっては、研究者の研究分野を分析対象とし、この時、「著者の分野プロファイル」という新たな概念を導入し、これに基づいて「研究の学際性」を定量化する。
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研究実績の概要 |
学術研究の分野間の「親和性」を測る新しい概念を提案した。近年、学際的研究の重要性がますます強調されている中で研究論文の学際性の程度は、引用文献の書誌情報を用いて判断することができる。しかし、各分野と他分野との「親和性」の特性についてはまだ議論されていない。そこで我々は、引用・抄録データベースScopusの学術雑誌データを用いて、27の研究分野間の親和性を定量化する手法を採用した。その結果、分野間の親和性は注目分野に対する他分野からの親和性と、注目分野から他分野への親和性という2つの観点から捉えるべきであることを提案した。その結果、「人文科学」と「社会科学」、「地球惑星科学」と「環境科学」が、双方向の親和性が高い分野であることを明らかにした。また、「医学」との親和性が特に高い7つの分野を明らかにした。それらは、 「生化学・遺伝学・分子生物学」、「免疫学・微生物学」、「神経科学」、「薬理学・毒物学・薬剤学」、「看護学」、「歯科学」、「保健医療専門職」である。 親和性は、引用関係等から算出される指標において重み付けの役割を果たす。そして、そこから導かれる学際的研究の度合いの議論は、より現在の分野間の関係を反映したものになる。研究者の活動(被引用等)による類似度を論じる場合、ジャーナルの分野分布を反映した類似度を論じる場合、ジャーナルの分野分布を最も強く反映する類似度を論じる場合に、それぞれ適切な類似度の定義も提示した。したがって、今後、分析者の意図に応じて分析手法を使い分けることが可能となる。また、親和性の双方向性を反映させることで、これまで一方向にしか表現されなかった特性に新たな双方向性を持たせることが可能となることを指摘した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画どおり分野間の親和性に対する理解を深め、その詳細な解析が完了したことから概ね順調に進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
分野間親和性の定性的な定義を終え、定量的な算出方法が確立したため、個々の研究者の学際性を測る手法の開発を実施する。また、イノベーション創発に関係する指標の検討に取りかかる。
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