研究課題/領域番号 |
23K02546
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
明谷 早映子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (90820598)
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研究分担者 |
藤尾 圭志 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (70401114)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | スタートアップ / エコシステム / 研究インテグリティ / 利益相反 / リスク管理 / 実務者ネットワーク / スタートアップ・エコシステム / 研究セキュリティ / ネットワーク形成 |
研究開始時の研究の概要 |
アカデミア発スタートアップの85%は大学と産学連携関係にあり、大学と大学発ベンチャーの間に利益相反リスクがある。また、スタートアップの海外進出志向が利益相反リスクを含む研究インテグリティリスクに与える影響の実態やエコシステム全体のリスク管理体制は明らかでない。本研究では、大学のスタートアップ・エコシステムにおけるリスク管理の基本的な理論とリスク管理体制のモデルを構築する。リスク管理体制の基盤となる理論を構築する一方、エコシステムのステークホルダーに対する実態調査を行う。本研究の成果をアカデミアの構成員のトレーニングに展開し、リスク管理リテラシーの高いスタートアップ・エコシステムを形成する。
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研究実績の概要 |
2023年度は、アカデミアのスタートアップ・エコシステムにおけるリスクの実態について、調査・検討を行った。スタートアップ・エコシステムのリスク管理の実態調査と対応策の検討を実施するのは、政策形成・実践にかかる議論、組織の執行部の理解、現場の実務担当者との議論の場が極めて重要である。そのため、研究・イノベーション学会で研究コミュニティのリスクマネジメント・コンプライアンス研究懇談会を立ち上げるとともに、実務担当者のネットワークとして「研究コミュニティのリスクマネジメント・コンプライアンス(Risk Management & Compliance in Research communities (RMCR))」を立ち上げた。勉強会や事例研究会を実施し、実践に有益な議論の場が形成できている。学協会での研究報告を通じて、実務者ネットワークの拡大と実例の収集・分析の機会が増えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
学協会での発表や実務者ネットワークの形成を通じて、政策面の情報収集・展開と、実務的課題の収集・分析・方策検討の機会づくりを実現できているため。
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今後の研究の推進方策 |
医療AIなど、スタートアップによるイノベーション創出が期待され、かつ、アカデミア、特に医師という利益相反リスクの高い人材が関与する可能性が高い分野にフォーカスした事例収集・分析・検討を強化する。また、検討結果をアントレプレナー教育やスタートアップの創業支援人材に展開する。
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