研究課題/領域番号 |
23K02566
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
霜田 浩信 群馬大学, 共同教育学部, 教授 (80364735)
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研究分担者 |
河内 昭浩 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (10625172)
坂西 秀昭 群馬大学, 大学院教育学研究科, 教授 (40883715)
木村 素子 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (60452918)
内田 誠 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (70883619)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 交流及び共同学習 / 教員研修 / 教員の協働 / 教員の成長 / 特別支援教育 |
研究開始時の研究の概要 |
小中学校教師においても特別支援教育の知見や経験を蓄積するための研修の仕組みが必要とされるが、講義や巡回相談形式はある一方、教師の協働による仕組みは十分でない。本研究では、通常の小中学校における交流及び共同学習を軸として教師が協働しながら特別支援教育に関する知識・技能を高める仕組みを検討し、小中学校教師における特別支援教育研修プログラムを開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
1.交流及び共同学習の実践から見た教師による協働の方策と価値の検討 これまでに、交流及び共同学習の実践した教師10人に対して、授業づくりという視点からインタビュー調査を実施した。その結果、協働の方策としては、①児童の実態や個々の学習のねらい,そして教科で学んでほしいことを,学校間で共通理解する。②共通理解の際、お互いの考えを調整する第三者(例えば大学教員や指導主事など)が介入することで共通理解が促進されることが明らかになった。また、協働の価値としては、①教科指導や個に応じた指導といった,相手校が持っているノウハウを共有したり,相手に対して課題に対する建設的な提案をしたりすることができる。②普段の授業づくりにおいても,児童の良さを認め生かすことや,教科の系統性を軸に,より学びのある授業を構築することができるようになる、ことが明らかになった。インクルーシブ教育システムの構築のみならず、教師の職能成長にとっても,交流及び共同学習の意義が明らかになった。 2.交流及び共同学習の実践における担任間の協働 特別支援学級と通常学級における交流及び共同学習として、国語科の授業を両学級担任教師の協働にて実践した。その中で、交流学級の担任における交流及び共同学習への考えや児童への理解などについてインタビューを実施した。その結果、交流学級の担任からは「特別支援学級の児童の特性がわかることによって、通常学級児童の困難さや特性も見えるようになった」「特別支援学級の児童への理解に基づくねらいや教材を検討する中で、集団の中での個別最適な学びを考える機会となった」などの感想が寄せられた。交流及び共同学習の実践を教員研修の1つとして位置づけ、そのあり方を検討することができれば、インクルーシブ教育システムの視点へと転換を図ることに繋がると期待できる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の計画に基づいた研究が実施できている。
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今後の研究の推進方策 |
本年度においては、これまで実施したきた交流及び共同学習における教師へのインタビュー調査を中心に検討を行った。そこで明らかになった協働の方策や協働の価値を、これまで検討してきた「交流及び共同学習の単元計画・授業づくりの8つの過程」に入れ込むことによって、小学校通常学級教師と特別支援学級教師の協働としての要素について、実践研究を通して検討する。
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