• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

聴覚障害児に対する教科横断的な教科学習支援方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K02569
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関大阪教育大学

研究代表者

井坂 行男  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40314439)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード聴覚障害教育 / 教科学習支援
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は聴覚障害児教育における最重要課題である「9歳レベルの壁」を解決するための教科横断的な教科学習支援方法を検討し開発することである。特に、聴覚障害児の語彙力や文法、読解力等の言語力の特徴に基づいて、主要教科書の重要な基礎語彙、学習基礎語彙や学習専門語彙を分析検討して、各語彙相互の概念関係等を考慮した教科横断的な包括的な教科学習支援方法を開発することを目指している。

研究実績の概要

本研究の目的は聴覚障害児教育教育における最重要課題である「9歳の壁」を解決するための教科横断的な学習支援方法を開発することである。そのために、聴覚特別支援学校小学部児童の語彙力や読書力に関する言語力検査を実施した。その結果、語彙力は早期発見及び早期教育の実施やデジタル補聴器や人工内耳装用による聴覚活用や教育支援技術の向上等によって、小学部低学年で語彙年齢6歳、中学年で9歳、高学年で10.5歳と順調に語彙年齢が伸びていくことが示された。また、読書力も下位検査の読字力は他の下位検査よりも評価点が高く、全体的には学年相応の結果であった。しかし、高学年段階でやや抽象的な語彙の習得に課題が認められた。これらの結果を踏まえて、聴覚障害児の教科学習をより効果的に進めるために、国語科教科書の語彙について分析した。その結果は小1~小6までの国語科教科書の異なり語彙、約1万1千語彙のうち、1回のみの出現語彙が約43%、10回以上の出現語彙が約16%であった。固有名詞や人名、地名等を除いた名詞は異なり語彙の約30%をしめ、その内の約44%は1回出現語彙であったが、関連語彙も多く、これらの語彙の概念関係の理解を促進することは語彙習得を促進するものと思われた。また、複合名詞や複合動詞も多く、語彙の概念関係のみならず、語彙の相互関係を促すことも重要であると思われた。これらのことから、今後は国語科における重要な基礎語彙や学習基礎語彙を検討するとともに、他科教科書の語彙分析を実施して、教科横断的な重要な基礎語彙等について検討を加えていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

聴覚障害児教育における「9歳レベルの壁」に関する課題解決に向けた教科学習支援方法の開発に向けた教科書の語彙分析については、国語科教科書の語彙の入力及びその分析の基礎的な取組が実施できた。今後は他教科である算数科、理科、社会科等の教科書の語彙の入力及び分析に取組、教科学習支援に必要な重要基礎語彙や学習基礎語彙を検討していきたい。

今後の研究の推進方策

国語科教科書の語彙入力及び分析結果に基づいて、他教科である算数科、理科、社会科等の教科書語彙の入力及び分析に取り組む。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi