研究課題/領域番号 |
23K02571
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09060:特別支援教育関連
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
是永 かな子 高知大学, 教育研究部人文社会科学系教育学部門, 教授 (90380302)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | スウェーデン / ノルウェー / フィンランド / デンマーク / インクルーシブ教育 / 北欧 / 個別化 / 柔軟 / 日本 |
研究開始時の研究の概要 |
2022年9月、国連の障害者の権利に関する委員会は日本の第一次報告書に対して「長く続く特別支援教育により、障害児は分離され、通常の教育を受けにくくなっている」との最終見解を公表した。特別な場で分離的に提供される特殊教育から、一般的な教育制度から排除されず個のニーズに柔軟に応じるインクルーシブ教育への転換は依然課題である。よって、本研究では学校教育における「柔軟な個別化」に関する北欧と日本の比較研究を通じて、インクルーシブ教育をいかに促進するかを学術的問いとする。
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研究実績の概要 |
本研究では、総合的に北欧4か国と日本を研究対象とし、多様性と包括性を同時追求するための教育政策と学校制度、教員養成・研修、そして具体的な教育実践を比較研究する。まずインクルーシブ教育関連政策の分析を行う。インクルーシブ教育に賛同する国々であっても、第一に国政レベルでいかなる教育制度改革や予算の分配が行われているかに、その内実が示される。また医療制度の維持のための県・地域の再編や地方分権推進も行われているため、県、基礎自治体のレベルでも政策を分析する必要がある。とくに学校教育における「柔軟な個別化」に関する北欧と日本の比較研究を通じて、インクルーシブ教育をいかに促進するかを明らかにする。2023年度はインクルーシブ教育関連政策の分析として以下のようなの研究計画に基づき、研究を遂行した。具体的には、文献研究としてはスウェーデン国・ヴェストラ・イェータランド県・イェーテボリ市、ノルウェー国・インランデット県・ハマール市、デンマーク国・フーブットスタデン地域・コペンハーゲン市、フィンランド国・中央スオミ県・ユバスキュラ市の状況を調査した。調査研究としては、スウェーデン国・イェーテボリ市・ストックホルム市、ノルウェー国・ハマール市・オスロ市、デンマーク国・コペンハーゲン市、フィンランド国・ユバスキュラ市・ヘルシンキ市を訪問し、聞き取りや学校訪問、授業参観による調査を実施した。総合的に4か国のインクルーシブ教育に関する国・県・市の政策を分析した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
調査研究において、当初予定していた高知大学と協定がある大学の所在地のみならず、スウェーデンとノルウェー、フィンランドに関しては首都も追加することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、研究計画に基づいて研究を遂行する。
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