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発達性読み書き障害児の音読の正確性、流暢性、易疲労性に文字間隔や行間が与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 23K02598
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関目白大学

研究代表者

後藤 多可志  目白大学, 保健医療学部, 准教授 (50584231)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード発達性読み書き障害(発達性ディスレクシア) / 学習障害 / 音読 / 文字間隔 / 行間 / 正確性・流暢性・易疲労性 / 発達性読み書き障害
研究開始時の研究の概要

現在、海外で唯一、発達性読み書き障害児の文字の読みやすさに影響を与えると考えられている視覚的要因が、文字間の間隔および行間である。しかし、日本では、まだほとんど検討が行われていない。また、文字間の間隔や行間の恩恵を受ける発達性読み書き障害児の背景やタイプについても明確でない。
本研究では、文字間の間隔および行間が、日本語話者の発達性読み書き障害児の音読における正確性、流暢性および易疲労性に与える影響を、発達性読み書き障害児の認知障害の種類を考慮して検討する。

研究実績の概要

文字の提示方法によって、発達性読み書き障害児の読みやすさが変わるのであれば、教育現場での対応は大きく変わるだけでなく、発達性読み書き障害児への支援向上にも繋がるはずである。しかし、有色透明フィルム、文字の大きさ、書体の影響は、複数の研究から否定されている。現在、海外で唯一、発達性読み書き障害児の文字の読みやすさに影響を与えると考えられている視覚的要因が文字間の間隔および行間である。もし、教材の単なる拡大コピーではなく、文字間の間隔や行間を考慮した文字提示による対応が読み能力向上に寄与するのであれば、発達性読み書き障害児にとって大きな支援となるが、日本では、まだほとんど検討が行われていない。また、文字間の間隔や行間の恩恵を受ける発達性読み書き障害児の背景やタイプについても明確でない。
本研究では、文字間の間隔および行間が、日本語話者の発達性読み書き障害児の音読における正確性、流暢性および易疲労性に与える影響を、発達性読み書き障害児の認知障害の種類を考慮して検討する。
2023年度は、海外の先行研究(Laura et al.,2002 ; Marinus et al., 2016 ; Galliussi et al., 2020など)を参考に、文字の間隔を操作した音読課題と、行間を操作した音読課題について、刺激や手続きを検討した。当初の計画では、予備実験を実施して難易度や実施時間について十分検討し、必要に応じて調整を行うことになっていたが、実際には音読課題の刺激や手続きの検討に留まった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

当初の計画では、音読課題に必要な機器を購入して予備実験を行うことになっていた。しかし、実際には音読課題の刺激や手続きの検討までしかできなかった。

今後の研究の推進方策

音読課題に必要な機器を購入の上、予備実験を行う。難易度や実施時間について十分検討し、必要に応じて調整を行ったあと、本実験を行えるようにする。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (3件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 成人領域に従事している言語聴覚士が小児言語聴覚療法を実施するために必要な要素の検討-インタビューによる予備調査-2024

    • 著者名/発表者名
      後藤多可志, 安藤由起子, 木下亜紀
    • 雑誌名

      健康科学研究

      巻: 17 ページ: 63-75

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 臨床実習の成績は学内の科目成績から予測可能か2024

    • 著者名/発表者名
      橋本幸成, 春原則子, 後藤多可志, 内山千鶴子
    • 雑誌名

      健康科学研究

      巻: 17 ページ: 77-83

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 高等学校における特別支援教育の現状-授業を中心とした指導・支援の在り方-2024

    • 著者名/発表者名
      伊藤えつ子, 島田里緒菜, 後藤多可志, 春原則子
    • 雑誌名

      武蔵丘短期大学紀要

      巻: 31 ページ: 7-12

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ユニバーサルデザインデジタル教科書体が発達性読み書き障害児群の音読の正確性,流暢性および読解力に与える影響2023

    • 著者名/発表者名
      後藤多可志, 宇野彰, 春原則子, 横井美緒, 三盃亜美, 大六一志
    • 雑誌名

      音声言語医学

      巻: 64 号: 2 ページ: 105-115

    • DOI

      10.5112/jjlp.64.105

    • ISSN
      0030-2813, 1884-3646
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ことばの教室への入級審査に用いる発話・言語能力包括的アセスメント法の開発(1):相談歴に関する項目の検討2023

    • 著者名/発表者名
      宮本昌子, 今富摂子, 後藤多可志, 畦上恭彦, 牧野泰美, 飯村大智
    • 学会等名
      第49回日本コミュニケーション障害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] ことばの教室への入級審査に用いる発話・言語能力包括的アセスメント法の開発(2):障害種別による項目の検討2023

    • 著者名/発表者名
      今富摂子, 飯村大智, 後藤多可志, 城本修, 小林宏明, 宮本昌子
    • 学会等名
      第49回日本コミュニケーション障害学会学術講演会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 発達性読み書き障害児群における立方体透視図の模写遂行について―文字の習得に関与する認知機能や読み書きの到達度との関連―2023

    • 著者名/発表者名
      高橋朗子, 後藤多可志, 春原則子
    • 学会等名
      第22回発達性ディスレクシア研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] Chapter11 小児 C 検査の実際. 神経心理検査ベーシック改訂2版2024

    • 著者名/発表者名
      後藤多可志, 武田克彦, 山下光, 他
    • 総ページ数
      384
    • 出版者
      中外医学社
    • ISBN
      9784498229136
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 第5章 障害各論 A. 特異的言語発達障害. 最新言語聴覚講座『言語発達障害学』2023

    • 著者名/発表者名
      後藤多可志, 石坂郁代, 水戸陽子, 他
    • 総ページ数
      272
    • 出版者
      医歯薬出版株式会社
    • ISBN
      9784263270721
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [図書] 第5章 言語聴覚障害の種類 A. 言語・認知系の障害 1. 小児期にみられる障害. 最新言語聴覚学講座『言語聴覚障害学概論』2023

    • 著者名/発表者名
      後藤多可志, 倉智雅子, 植田恵, 城間将江, 他
    • 総ページ数
      132
    • 出版者
      医歯薬出版株式会社
    • ISBN
      9784263270714
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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