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通常学級から特別支援学級・学校への転籍理由とプロセスの解明:小学校時期を対象に

研究課題

研究課題/領域番号 23K02615
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関神戸大学

研究代表者

赤木 和重  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70402675)

研究分担者 下木 なつみ  神戸大学, 附属学校部, 特別支援学校教諭 (60901361)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワード転籍 / 通常学級 / インクルーシブ教育 / 排除と包摂
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,小学校時期において,通常学級から特別支援学級・学校に転籍する理由やプロセスを,保護者・教員への質問紙調査および聞き取り調査を通して明らかにすることである。転籍に注目することで,特別支援学級・学校の在籍児童数の増加の理由を新たな角度から解明する知見を提供できる点に創造性を有している。さらに,大きな視野にたてば,インクルーシブ教育を進めるうえでの通常学級の変革につながる知見を提供できうる。

研究実績の概要

本年度は,主に以下の点について研究を進めてきた。
1つは,転籍が生じてしまう背景について,日本のインクルーシブ教育の点から論じたものである。具体的には,「授業スタンダード」に代表されるように,通常学級における包摂しようとする試みが結果として排除を生み出し,その結果として転籍する児童生徒が増加する可能性を論じた。その成果は,「SNEジャーナル」および「教育目標・評価学会紀要」という学術雑誌に論文として掲載した。
2つは,転籍に関する文献についてリサーチを行った。その成果はまだ論文として出せていないが,次年度以降の調査研究のデザインに活かす予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

転籍に関して論文2本掲載することができており,おおむね順調に推移していると判断した。

今後の研究の推進方策

2024年度から,子どもが転籍を経験した保護者を対象にインタビューを行い,その経緯について丁寧に把握するとともに,通常学級の包摂困難な理由について検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 特別支援学校高等部における3年間の陶工実践:教師主体から生徒主体への授業づくり2024

    • 著者名/発表者名
      下木なつみ, 江上弘晃, 赤木和重
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 17 号: 2 ページ: 13-24

    • DOI

      10.24546/0100487731

    • 年月日
      2024-03-31
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 公立イエナプラン教育校の設立過程に見るインクルーシブ教育の可能性 : 福山市立常石ともに学園設立をめぐる議会・教育委員会の議事録・会議録の分析から2024

    • 著者名/発表者名
      石谷宏行, 長尾悠里, 赤木和重
    • 雑誌名

      神戸大学大学院人間発達環境学研究科研究紀要

      巻: 17 号: 2 ページ: 25-38

    • DOI

      10.24546/0100487732

    • 年月日
      2024-03-31
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 協調運動の困難な知的障害児の全身運動における介入効果について―特別支援学校中学部生徒のサーキットトレーニングを通した協調運動の変化に着目して―2024

    • 著者名/発表者名
      石井正幸, 赤木和重
    • 雑誌名

      特殊教育学研究

      巻: 61 号: 4 ページ: 213-224

    • DOI

      10.6033/tokkyou.22P045

    • ISSN
      0387-3374, 2186-5132
    • 年月日
      2024-02-29
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学級規範の「脱臼」としてのインクルーシブ教育:規範に拠る/規範で遊ぶ2023

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      教育目標・評価学会紀要

      巻: 33 ページ: 33-40

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] インクルーシブ教育における「通常学級の改革」の課題と展望:規範の弛緩および多様性を前提とした授業づくり2023

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 雑誌名

      SNEジャーナル

      巻: 29 ページ: 59-74

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] オルタナティブスクールにおけるASD 児の自己と社会性の発達:縦断的な調査を通して2024

    • 著者名/発表者名
      古村真帆, 生田邦紘, 赤木和重
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 今、日本の特別支援教育で何が起こっているのか?(Ⅲ):イタリアの「フル・インクルーシブ教育」の現状を通して見えてくること2024

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 学会等名
      日本発達心理学会第35回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 特別支援学校高等部における3年間の陶工実践:教師主体から生徒主体に変容した授業づくり2023

    • 著者名/発表者名
      下木なつみ, 江上弘晃, 赤木和重
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育学会第29回研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] インクルーシブ教育を進めるための通常学級の改革:授業実践と子どもの発達の視点から2023

    • 著者名/発表者名
      赤木和重
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育学会第29回研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 知的障害児の不器用さの改善は維持されるのか:サーキットトレーニング実施から1年後の再調査2023

    • 著者名/発表者名
      石井正幸, 赤木和重
    • 学会等名
      日本特別ニーズ教育学会第29回研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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