研究課題/領域番号 |
23K02657
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
小島 隆次 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00531774)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アバター / 授業動画 / 動機づけ / 適正処遇交互作用 / バーチャルアバター / eラーニング / 適性処遇交互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、バーチャルアバターの印象測定と印象カテゴリーの分類を行い(研究1)、バーチャルアバターの印象カテゴリーと、学習者の適性要因(対人特性・学習動機づけ)及び授業動画の視聴動機づけや学習効果との関係を検討し(研究2)、研究1と2の成果に基づき、バーチャルアバターの印象と学習者の適性要因から視聴動機づけや学習効果を予測し、その学習者にとって最適なバーチャルアバターを用いた授業動画の利活用方法を提案するモデルを構築する(研究3)。
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研究実績の概要 |
本研究の目的はバーチャルアバター(VA)を授業動画で適切に活用するために、授業動画で用いられるVAの印象が、学習者の適性要因とともに動画の視聴動機づけや学習効果とどのような関係にあるのかを明らかにし、その学習者にとって最適なVAの授業動画の利活用方法を提案するモデルの構築をすることである。そして、こうした目的のため、(1)VAの印象測定とVAの印象カテゴリーの分類、(2)VAの印象カテゴリーと、学習者の対人特性・学習動機づけ及び授業動画の視聴動機づけや学習効果との関係を検討、(3)(1)と(2)より、VAの印象と学習者の適性要因(対人特性・学習動機づけ)から、視聴動機づけや学習効果を予測し、その学習者にとって最適なVAを用いた授業動画の利活用方法を提案するモデルを構築、という3つの研究を実施する。 2023年度は研究(1)を中心に行った。全30種類のVAについてのSD法による印象測定を実施し、その印象カテゴリーの分類を行った。30種類中5種類のVAについては、学習者の対人パーソナリティ特性とのVAのカテゴリーとの関係性を検討し、学習者の対人特性とVA選択傾向との関係性についても検討を行い、研究(2)に繋がる基礎データの収集を行った。 また、当初の計画では2024年度初頭に実施する予定であった、VAを用いた授業動画に対する視聴動機づけと学習内容の理解についての行動実験の準備を進め、実験のフォーマットを構築する下準備をすることができた。さらに、当初は予定していなかったが、VAの音声がもたらす印象についても検討することとし、音声合成ソフトを利用して8種類の授業音声を作成し、SD法による印象評価実験を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2023年度に実施予定であった研究は全て予定通り実施でき、2024年度に実施予定の研究のための下準備も進めることができた。さらに、当初予定していなかった音声による印象評定研究についても着手することができ、本研究の展開に関する新たな着想を得ることができた。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は2023年度に行った研究に基づいて、当初の予定通りに「VAの印象カテゴリーと、学習者の対人特性・学習動機づけ及び授業動画の視聴動機づけや学習効果との関係を検討」を行う。特に学習効果の検討については、当初の予定から拡充して、できるだけ多くの授業科目や課題について検討ができるように、共同研究者や協力者と連携し、進めていきたい。研究が順調に進んだ場合は、最終年度に実施予定の「学習者にとって最適なVAを用いた授業動画の利活用方法を提案するモデルの構築」に着手するようにしたい。
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