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教育DX実現に向けたICTを活用した多様な授業形態への適応支援に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K02660
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関高知大学

研究代表者

三好 康夫  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (20380115)

研究分担者 岡本 竜  高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (60274362)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード習慣化支援 / LMS / 教育DX / RPA / 授業支援 / 学習習慣化支援
研究開始時の研究の概要

本研究は,教育機関で利用されている様々な教育に関連するシステムや機器(教育ICTツール)を利用する教職員や学生に対する支援を目的とする。COVID-19の影響もあり,教育ICTツールを用いたオンライン授業等が多く実施されるようになったが,その多様な授業形態に対し,うまく適応できずに戸惑う教員や学生が見受けられる。対面で行われない授業を受講する際 には自律的に学ぶ意欲が求められることから,学生に対しては主に動機づけ支援を行う。教員に対しては,適切な授業形態による授業の実施を支援するツールの提供等を行う。併せて,教育データの利活用(教育DX)へ向けたデータ収集の仕組み作りとツール開発を行う。

研究実績の概要

本研究の目的は,教育ICTツールを活用した多様な授業形態を実施する上で適応が困難な学生と教員を支援することと,教育DXの実現に向けて教育ICTツールを活用した効率的なデータ収集の仕組みを構築することである。教員に対しては,多様な授業形態での授業の開講を支援するツール作りに取り組み,学生に対しては,LMSと連携した課題に計画的に取り組む習慣づけを支援するアプリの設計を行っている。
本年度の実績としては,①学生向けの習慣化支援アプリの土台となる設計に関する研究,②習慣的に英語のリスニング学習を行うためのツール作成に向けた研究において,一定の成果をあげることができた。①については,チームとして習慣化に取り組むための機能の実装に向けた画面設計に関して1件と,習慣化に取り組むための工夫を試行錯誤する支援となる工夫の推薦機能の開発に関して1件の研究発表を行った。②については,ディープラーニングの技術を応用し,ネイティブの英語音声を日本人が聞き取りやすい音声へ変換する機能の試作を行い,2件の研究発表を行った。これらは研究代表者が指導する学生が筆頭著者として発表したものである。また,ここに挙げた以外の研究テーマで3件,研究代表者が指導する学生により,習慣化支援機能に関する研究を卒業論文として報告された。
教員に対する支援ツールの作成については,本年度は見える形での成果は出せていないが,翌年度に実施される全学の初年次必修科目で使用する共通の授業コンテンツや各種授業支援ツールを開発しており,翌年度以降にはそれらを使用した結果の報告ができる見込みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

学内業務が多忙であることと,初年次必修科目で使用する共通の授業コンテンツや各種授業支援ツールの開発に追われていたため,学生向けの習慣化支援アプリのベースとなるシステム開発が当初の予定より遅れてしまっている。翌年度も初年次必修科目が開講され,その対応に追われることが見込まれるため,厳しい状況である。LMSと習慣化支援アプリとの連携に向けた設計は少しずつ進めることができているため,翌年度以降はここを中心に進めていきたい。

今後の研究の推進方策

教育DXの実現に向けた教育ICTツールを活用した効率的なデータ収集の仕組みを構築することが本研究の目的の1つであり,2024年度以降でデジタイゼーションの充実(扱うデータの種類・量・質や,入力・蓄積方法の改善等)の研究に取り組む計画であった。しかしながら,研究代表者が所属する大学の教務システム関連のシステム更新が難航し,構想されていたデータ連携機能が実装されないことになってしまった。そのため,本学のLMSのデータを教学IRやLAに活用するための仕組み作りに対象を絞るなどして,取り組むこととする。
教員に対する適応支援については,引き続き,初年次必修科目で使用する共通の授業コンテンツや各種授業支援ツールの開発と運用を通じて,教育ICTツールの利用促進を模索していきたい。学生に対する適応支援については,ベースとなる習慣化支援アプリの実装を進めつつ,LMSと習慣化支援アプリとの連携機能の開発を行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Generating Japanese-accented English voices of 3 types according to the listening proficiency of Japanese ESL learners2024

    • 著者名/発表者名
      K. Mori, Y. Miyoshi and R. Okamoto
    • 学会等名
      IEICE Technical Report, SP2023-113, pp.411-414
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 習慣化支援アプリにおける自身の活動を客観視するためのインタフェースの設計2024

    • 著者名/発表者名
      村上 一輝, 三好 康夫, 岡本 竜
    • 学会等名
      電子情報通信学会 教育工学研究会 技術研究報告 (vol.123, no.406) ET2023-53, pp.1-4
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] A proposal for a voice conversion method using MelGAN-VC and TTS voices for listening practice of second-language learners2023

    • 著者名/発表者名
      K. Mori, Y. Miyoshi and R. Okamoto
    • 学会等名
      FIT2023 (第22回情報科学技術フォーラム), E-015, pp.311-314
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 習慣化支援システムにおける試行錯誤を支援するための推薦機能の提案とシミュレーション環境の構築2023

    • 著者名/発表者名
      中村 丈太郎, 三好 康夫, 岡本 竜
    • 学会等名
      教育システム情報学会研究報告, Vol.38, No.3, pp.35-38
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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