研究課題/領域番号 |
23K02694
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
野末 みほ 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (20421836)
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研究分担者 |
三浦 綾子 常葉大学, 健康プロデュース学部, 教授 (30315452)
中村 美詠子 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (30236012)
尾花 明 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 客員教授 (40194625)
朝岡 亮 聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (00362202)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 中学生 / ベジメータ測定 / 野菜摂取量 / 食事調査 / 眼科検査 / 児童 / 眼障害 / 皮膚カロテノイド / 野菜 / 仕掛け |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、栄養学や疫学専門家、眼科医による共同研究体制で生徒におけるデジタル機器使用による眼障害(網膜の光酸化ストレス障害、近視等)の抑制を目指す。抗酸化力を持つカロテノイド色素として皮膚カロテノイドの測定と眼科検査を対象の児童に実施し、その結果を生徒及び保護者に伝え、現状を知る機会を提供する。その上で、眼の健康を保つことを目的としたデジタル機器の使用方法、カロテノイドの摂取源としての野菜の摂取促進等について教育する。このように本研究は現状を理解するための検査と測定、また教育によりヘルスリテラシーを向上させ、加えて良好な行動を起こしたくなる仕掛けを作り、その効果を検証することを目的とする。
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研究実績の概要 |
静岡県の1中学校の1年生を対象に、2023年7月にベジメータ測定、眼科検査(屈折値、眼軸長、眼底写真)、身長・体重測定、食生活及び生活習慣に関するアンケート、食事調査を行った。また、保護者には食生活及び生活習慣に関するアンケートを行った。107名のうち73名の生徒及びその保護者に調査への協力を得た(協力率68.2%)。 さらに、中学校の家庭科教諭及び養護教諭と連携し、児童及び保護者へ野菜摂取量の増加のための働きかけを家庭科の授業及び保健だよりを通じて行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
静岡県の1中学校の1年生を対象に、2023年7月にベジメータ測定、眼科検査(屈折値、眼軸長、眼底写真)、身長・体重測定、食生活及び生活習慣に関するアンケート、食事調査を行った。また、保護者には食生活及び生活習慣に関するアンケートを行った。107名のうち73名の生徒及びその保護者に調査への協力を得た(協力率68.2%)。 さらに、中学校の家庭科教諭及び養護教諭と連携し、生徒への知識の取組として、野菜摂取の重要性及び摂取量について家庭科の授業内で扱うと共に、調理実習において蒸し野菜を調理・試食し、1食で摂取するとよい野菜の量を体験した。次に気づきの取組として、皮膚カロテノイド測定器によりベジスコアを測定し、簡易型自記式食事歴法質問票(BDHQ)による食事調査を実施した。ベジスコアによる5段階の評価、また、BDHQの結果による日本人の食事摂取基準2020年版の各基準との評価及び食事バランスガイドでの評価を家庭科の授業内で生徒に返却した。これらの取組により、各生徒が知識と気づきを合わせて、現在の野菜の取り方を継続するのがよいか、改善するのがよいかを考える機会を提供した。保護者へは生徒のベジスコア及び食事調査結果を返却するとともに、家庭に配付される保健便りでも野菜摂取量増加に関する記事を掲載し、啓発を行った。
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今後の研究の推進方策 |
2024年7月に、昨年度と同じ対象者(2年生になった生徒)に2023年度と同様の測定及びアンケート調査、食事調査を行う。 また、昨年度と引き続き、中学校の家庭科教諭及び養護教諭と連携し、生徒や保護者への働きかけを行う。 2023年度と2024年度のデータ解析を行う。
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