研究課題/領域番号 |
23K02696
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
村瀬 由貴 摂南大学, 看護学部, 講師 (50710422)
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研究分担者 |
清水 純 大手前大学, 国際看護学部, 教授 (40709036)
LENGUYEN KIMNGAN 藤田医科大学, 保健衛生学部, 講師 (50806510)
明石 優美 藤田医科大学, 保健学研究科, 講師 (90769407)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2025年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 日越 / 看護学生 / 異文化間能力 / プログラム開発 |
研究開始時の研究の概要 |
EPA看護師の受入れが開始され、外国人看護師の日本の医療現場での活躍が期待されている。しかしながら文化や習慣の違いなどを理由に帰国している現状があり、異文化適応が課題となっている。そこで看護師の資格取得後よりも早い時期、つまり、留学生を受け入れている大学教育機関での双方の学生への異文化理解と適応を目標とした効果的な教育支援の構築が重要であると考えた。 本研究では、ベトナム人看護学生と日本人看護学生の異文化に対する態度の差異を明らかにし互いの文化を理解し協働・共生できる社会を構築するための、大学教育プログラム開発を行う。これにより、特に保健医療福祉分野における多様な人材育成に寄与する。
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研究実績の概要 |
国際的・文化的な多様化が進むグローバル時代において、各国の文化や国民性を相互に深く理解する、自国の文化とは違う考え方や習慣をいかに理解・受容し、柔軟に対処できる力として異文化間での適応能力が求められている。 本研究は、ベトナム人看護学生と日本人看護大学生の異文化に対する態度の差異を明らかにし互いの文化を理解し協働・共生できる社会を構築するための、大学教育プログラム開発を行うことを目的としている。本研究の特色は、互いの文化や価値観、重要することが名など文化的な違いを認識できる方法としてホフステードの6次元モデルを活用して相互の違いを認識する点である。 大学の倫理委員会の承認を受け、研究分担者の共同研究施設であるベトナムハノイの看護大学に研究協力の依頼をした。研究の対象は、日本人・ベトナムの看護大学生1~4回生で、質問紙調査はWEB調査とし日本語とベトナム語で作成した。 本来は日本・ベトナムの看護大学生それぞれの学年で比較する予定であったが、学年により回答数のバラツキや変動が生じたため、日本人学生とベトナム人看護大学生でそれぞれ1~4年生の合計回答数での比較を行うべく分析を実施している。 また、効果的なプログラムを作成するため、文献により幅広い分野の異文化支援プログラムや介入研究について検討中である。今後は、得られたデータと文献検討の結果を統合して、異文化に関する独自の支援プログラム案を作成する予定である。この過程において、追加での調査を実施することも検討していく必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
日本人看護大学生、ベトナム人看護大学生それぞれ200名を超える回答が得られているが、分析に時間がかかっている。自由記載項目もあるため、日本人学生の自由記載についてはテキストマイニングで分析している。日越学生間比較のデータ分析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
日本人看護学生とベトナム人看護学生看護を対象にしたデータをそれぞれ分析し、また日越学生の結果を比較分析する。比較分析することにより、ベトナム・日本人看護学生の異文化間での適応能力の現状と課題の明確化を行う。 また、文献検討と質問紙調査によって得られた内容を統合して、異文化間能力開発のためのプログラム案を作成する。 今後の推進方策として、学生の異文化間での適応能力を育成するために必要な要素の明確化およびプログラム案の作成と検討を行う。 プログラム案作成後、学会発表などを通して検討を重ね、プログラム案を完成させる。
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