• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

「真正の学習」を実現する中・高等学校のキャリア教育に関するモデルプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K02711
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09070:教育工学関連
研究機関島根大学

研究代表者

深見 俊崇  島根大学, 学術研究院教育学系, 教授 (80510502)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード真正の学習 / キャリア教育 / 探究的な学習 / STEAM教育 / 産学連携 / 探究的学習
研究開始時の研究の概要

現行の学習指導要領では,生活場面における知識の活用,社会や世界と関わる学習が期待されているが,そのような学習を具体化するものとしてキャリア教育が既に取り組まれてきた。しかし,職場体験が偏重されることで学習として十分機能しておらず,受け入れ企業側にも目標や成果が共通理解されてない点が大きな課題となってきた。そこで,本研究は,米国等で研究・実践が進んできた「真正の学習」をキャリア教育で実現するため,数学等を職場で学ぶモデルプログラムを企業と協働して開発する。学問内容を真正の場で学ぶことを通じて,学校の成績や受験のためではなく将来のキャリアにおいて学問を学ぶことの必然性を体験できる場を提案する。

研究実績の概要

「社会に開かれた教育課程」の実現が目指される、2017年・2018年改訂の学習指導要領において、生活場面における知識の活用、社会や世界と関わる学習機会の設定が期待されている。社会や世界と関わる学習機会としてキャリア教育が取り組まれてきたが、職場体験が偏重されることで学習として十分機能しておらず、受け入れ企業側にも目標や成果が共通理解されてない点が大きな課題となっている。
本研究は、米国等で研究・実践が進んできた「真正の学習」をキャリア教育で実現するモデルプログラムとして,数学等を職場で学ぶプログラムを開発する。中・高校生が学問内容を真正の場で学ぶことを通じて、学校の成績や受験のためではなく将来のキャリアにおいて学問を学ぶことの必然性を体験できる場を提案する。
今年度については、諸外国における「真正の評価」や「探究的な学習」をめぐる評価についてのレビューを行い、それらを踏まえて、本研究に関する方向性を整理した。諸外国においては、いずれも教科や学問的内容をプロジェクト等に従事することで習得するということが前提となっており、そのため、成果物や評価方法について事前に十分検討した上で実践に着手していた。
米国で取り組まれているSTEAMに関する実践について、現地校での授業参観や情報収集を行った。それぞれの実践において科学教育等の推進はもちろんであるが、社会正義や格差の是正を理念とする学校や団体も実践も見られた。
次年度の実践に向けて、建築・土木に関する文献や教材を収集しているが、プログラムへの展開レベルとして現時点では検討段階である。次年度の実践に向けてのそれらを中・高校生が取り組める内容へとカリキュラム開発を行っていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度については、まず「真正な学習」と海外におけるキャリア教育に関する国内外の文献・資料を収集・検討した上で、米国における訪問調査を行って実践の方向性について検討を進める方向で検討していたがこれらは概ね達成できた。
しかし、協力先であるX株式会社において、これまで実施されてきた大学生向けのインターンシッププログラムに、申請者と学生が参加し、データ収集を行う予定にしていたが諸事情により実現が叶わず、次年度に持ち越しとなった。

今後の研究の推進方策

「真正な学習」と海外におけるキャリア教育に関する国内外の文献・資料を収集・検討については今年度も継続して進めていく。
協力先であるX株式会社において、これまで実施されてきた大学生向けのインターンシッププログラムに、申請者と学生が参加し、データ収集を行う内容については、2024年度夏季に実施する方向で検討を進めている。
中・高校生向けのプログラムについては、冬休みと春休みに実施できるようにスケジュール調整とカリキュラム開発を進めていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (4件) (うちオープンアクセス 4件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 教育工学における新たな学習評価研究の創出に向けて2023

    • 著者名/発表者名
      深見 俊崇, 森本 康彦, 泰山 裕, 山田 政寛, 大浦 弘樹, 益川 弘如
    • 雑誌名

      日本教育工学会論文誌

      巻: 47 号: 4 ページ: 579-592

    • DOI

      10.15077/jjet.47137

    • ISSN
      1349-8290, 2189-6453
    • 年月日
      2023-12-20
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 科学教育におけるプロジェクト・ベース学習と学習評価2023

    • 著者名/発表者名
      深見 俊崇
    • 雑誌名

      科学教育研究

      巻: 47 号: 2 ページ: 83-89

    • DOI

      10.14935/jssej.47.83

    • ISSN
      0386-4553, 2188-5338
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 小学校社会科における個別化学習の教材開発―5年生「自動車をつくる工業」のコーナー学習を事例として―2023

    • 著者名/発表者名
      三嶋 華歩, 山川 大輝, 上田 竜矢, 呑田 潤, 長﨑 耕作, 松尾 和樹, 深見 俊崇
    • 雑誌名

      島根大学教育臨床総合研究

      巻: 22 ページ: 39-53

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教員養成段階で育成を目指す資質能力の明確化 : 島根大学教育学部における議論を踏まえて2023

    • 著者名/発表者名
      深見 俊崇, 香川 奈緒美, 塩津 英樹, 篠村 恭子
    • 雑誌名

      島根大学教育学部紀要

      巻: 57 ページ: 1-9

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 教員養成における資質・能力の具体化ー島根大学教育学部における議論を踏まえて2023

    • 著者名/発表者名
      深見 俊崇, 香川 奈緒美, 塩津 英樹
    • 学会等名
      日本教師教育学会第33回研究大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 教育格差の是正を目指した「真正の学び/学力」の検討2023

    • 著者名/発表者名
      長﨑 耕作, 深見 俊崇
    • 学会等名
      日本教育方法学会第59回大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi