研究課題/領域番号 |
23K02727
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
飯窪 真也 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 客員研究員 (40609971)
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研究分担者 |
齊藤 萌木 共立女子大学, その他部局等, 専任講師 (60584323)
白水 始 国立教育政策研究所, 初等中等教育研究部, 総括研究官 (60333168)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 授業研究 / 学習科学 / 教師教育 / デザイン研究 / 知識構成型ジグソー法 / デザイン社会実装研究(DBIR) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、「子どもはどう学んだか」に着目する授業研究を多忙な学校現場で可能にする一方略として、授業研究に学習科学のデザイン研究を接合する試みの可能性を検証する。そのために多様な教師が一つの研究枠組みを活用した授業研究コミュニティへの参加を通じて、その研究枠組み内に留まらない授業デザインや見とりの力量を形成し、学習観を変容させる中長期的なプロセスについて、4年間にわたる授業研究の縦断的な参与観察、インタビュー調査等によって明らかにする。これにより、従来とは異なる支援方略による教師の成長過程の可能性を示し、教員養成や研修の見直し議論に貢献する。
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研究実績の概要 |
本研究は、「子どもはどう学んだか」に着目する授業研究を多忙な学校現場で可能にする一方略として、授業研究に学習科学のデザイン研究を接合する試みの可能性を検証するものである。そのために多様な教師が一つの研究枠組みを活用した授業研究コミュニティへの参加を通じて、その研究枠組み内に留まらない授業デザインや見とりの力量を形成し、学習観を変容させる中長期的なプロセスを明らかにする。 対象とするのは、研究代表者らが平成22年度から取り組み、現在約30の自治体・学校と連携、毎年1000名以上の多様な小中高等学校の教師が参加する学習科学に基づく授業研究プロジェクト(=CoREFプロジェクト)である。プロジェクトでは、「知識構成型ジグソー法」(三宅, 2011)という一つの授業手法を共通の研究枠組みとして、様々な校種教科の実践者、教育行政関係者、研究者が連携し、この手法を活用した授業デザインと学習過程に焦点をあてた授業研究を協働的に行ってきた。 令和5年度は、先行研究(飯窪他, 2021)で開発した子どもの思考や対話を具体的に予想したうえで学びを見とる授業研究手法(「仮説検証型授業研究」)を活用した授業研究会を71回参与観察し、うち4自治体13名の若手教員に授業デザインや見とりに関するインタビュー調査を行った。インタビュー結果の分析からは、一年間の「仮説検証型授業研究」への参加を通じて、授業の見とりについて、子どもの姿に着目するだけでなく、そこから子どもの思考やつまずきを推測する重要性が自覚されてきた一方、子どもの学びを見とる際に、授業のねらいを意識しながら起こっている事実を解釈していくという点については依然課題があることが分かった。こうした分析結果を基に、次年度は若手教員がよりねらいを意識して授業をデザインしたり、学びの見とりを行ったりできることを支援するための方略のデザインを検討する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
令和5年度は、本研究で対象とする授業研究コミュニティのデザインやそこで活用する支援ツールについて、国際学会で3件の報告を行った。また、先行研究で開発した活動場面での子どもの思考や対話を具体的に予想したうえで学びを見とる授業研究手法を活用した授業研究会を71回参与観察し、うち4自治体13名の若手教員(採用5年以内もしくは当該自治体に移動2年以内かつ採用10年以内)に授業デザインや見とりに関するインタビュー調査を期初・期末の二度行い、その分析を基に今後の支援方略のデザインに関する課題を抽出した。当初計画を超える進捗状況である。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、令和5年度の調査結果に基づき、若手教員がよりねらいを意識して授業をデザインしたり、学びの見とりを行ったりできることを支援するための方略をデザインし、プロジェクトの授業研究コミュニティに実装する。また、学習科学に基づく授業研究を通じた教師の成長を支える場のデザインについて、訪日するトロント大学付属学校関係者との意見交換のセミナーを設定し、知見を整理する。あわせて引き続き授業研究の参与観察及び若手教員のインタビュー調査を行い、中期的な変容を調査する。これらの成果について、令和7年度に国際学会で報告する準備を進める。
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