研究課題/領域番号 |
23K02743
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 敬愛大学 |
研究代表者 |
阿部 学 敬愛大学, 教育学部, 准教授 (70758086)
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研究分担者 |
藤川 大祐 千葉大学, 教育学部, 教授 (50288429)
根岸 千悠 京都外国語大学, 共通教育機構, 講師 (60726610)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 生成AI / 学級経営 / 教師教育 / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、多くの教師にとって学級経営が困難なものとなっているという状況をふまえ、教師の悩みに応えたり、よりよい手法について学べたりする機能をもったAI活用による学級経営の支援ツールを開発し、評価をすることである。
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研究実績の概要 |
当初構想していたツールの概要は、我が国の学級経営に関する知見の収集・整理にもとづくデータベースを背景として、形態素解析で質問を読み取り、データベースと対応させ質問者とやりとりをしながら回答を導いていくというものであり、チャットボット型の形式を想定していた。また、回答の内容や、納得できる回答を導くまでの道筋なども開発者の意図により作成するシナリオ型のチャットボットを想定していた。 他方で、研究開始前後に言語系の生成AIが勃興し、社会の中でのAI活用、データベース、チャットボット等のあり方についての見方が一変することとなった。それにともない、開発するツールのあり方について、改めて検討をした。昨今の生成AIについての分析や試行、従来型のツールとの比較、先行的な学校現場での活用事例の収集などを行いながら検討をした結果、生成AIを活用した方がより対話的で省察的なツールを開発できる可能性があり、教師の学びやケアへの支援に当初の構想以上に寄与できる可能性があると判断されたため、研究の方向性を修正した。 さらに、こうした方向性による開発が可能であるかを検証するために、ChatGPT APIを活用し、学級経営に関する自作データをもとにしながら回答がなされるようなプログラムを作成し、アプリ上で動作するチャットボットを試作した。このツールの試用からは、回答テキストは自作データの文体から影響を受けること、ある程度のデータ量がないと似たような回答しかなされないこと、質問の仕方によって回答の精度が変わること、プログラム内において開発者側がプロンプトを追加しておくことで回答の仕方を調整できるためその設定が重要になることなどが理解され、今後の開発への示唆を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当初は想定されなかった生成AIへの対応について検討をする必要が生じたため。
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今後の研究の推進方策 |
当該年度で行った検討をふまえ、支援ツール(チャットボット)開発のための作業を具体的に行っていく。第一に、生成AI活用をふまえた学級経営に関する知見のデータ作成を行う。第二に、プロトタイプによる試行を行い、追加すべきデータについて検証をする。
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