研究課題/領域番号 |
23K02752
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
|
研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
山下 哲 木更津工業高等専門学校, 基礎学系, 教授 (40259825)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | アクティブ・ラーニング / ハイブリッド型授業 / 数学教材作成支援システム / KeTCindy / オンラインテスト / 社会人基礎力 / 教材作成支援システム / TeX |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,ALハイブリッド型授業デザインモデルを確立し,ALハイブリッド型授業デザインを実践できる数学教材作成支援システムを構築することを目指している.具体的には,実践可能な数学のALハイブリッド型授業デザインの構造を分析し,数学のALハイブリッド型授業デザインモデルを確立すること,数学のALハイブリッド型授業デザインで最低限必要な授業環境や数学教材を抽出すること,数学のALハイブリッド型授業デザインモデルの実践を支援できる数学教材作成支援システムを構築することである.
|
研究実績の概要 |
ALハイブリッド型授業デザインを検討した結果,次の3点が重要であることが判明した.第1は,講義前に学習内容で理解できない部分を抽出するために,可能な限り予習することを推奨する.第2は,学習内容の理解を深めるために,授業時間中はできる限り演習を行う.第3は,学生自身のペースで復習できるように課題提出期限を設定する.具体的には,1回前の授業で講義スライド,講義プリント,復習課題を配付した.授業始めに,スライドを用いて講義し学習内容の要点を確認させ,講義プリントに転記させた.講義プリントは転記しやすいように穴埋め式を採用した.前回の学習内容の基礎事項確認するために,数学教材作成支援システムKeTCindyで作成したオンラインテストを実施した.学習内容の理解を深めるために,授業後1週間以内に復習課題を解答し提出させた.提出はオンラインシステム上で行い,完成するまで再提出を指示した.担当した基礎数学,微分積分,線形代数の授業において,この授業デザイン通りに授業を実施した. 専用の授業アンケートは未だ検討中であるが,所属校で実施している授業アンケート結果は,過去の授業資料を確認できることや自分のペースで学習できてわかりやすいと好評だった.また,社会人基礎力に関するアンケート結果では,授業で成長もしくは能力を獲得したと思う項目として,主体性・課題発見力・実行力が高かった. 2023年8月から9月にかけて日本数学教育学会第105回全国大会(青森大会)高専・大学部会や日本高専学会第29回年会で上記のALハイブリッド授業デザインについて発表し,研究協力者や数学教育関係者と意見交換できた.また,3月に城西大学で開催された数学教育セミナーで数学教材作成支援システムについて研究協力者と意見交換できた.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
専用の授業アンケートを実施できなかったが,ALハイブリッド型授業デザインモデルを提案し実施できた.この授業デザインモデルで前回の学習内容を確認するために,数学教材作成支援システムKeTCindyで作成したオンラインテストを実施できた.また,KeTCindyによるオンラインテスト作成システムKeTLMSの改良にユーザーとして要望した.ALハイブリッド型授業実践を支援する数学教材作成に関するwebページの準備も始めた.
|
今後の研究の推進方策 |
所属校で2024年度から正式に導入されたLMSであるWebClassでALハイブリッド型授業デザインモデルを実践する.専用の授業アンケートを完成し実施する.数学教材作成支援システムKeTCindyで作成したオンラインテストを実施しながら,オンラインテスト作成システムKeTLMSの改良に進言する.ALハイブリッド型授業実践を支援する数学教材作成に関するwebページの作成を始める.
|