研究課題/領域番号 |
23K02754
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
久坂 哲也 岩手大学, 教育学部, 准教授 (00779944)
|
研究分担者 |
大谷 和大 北海道大学, 教育学研究院, 講師 (20609680)
山口 洋介 同志社大学, 免許資格課程センター, 助教 (60769602)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | メタ認知 / 問題解決 / 科学的探究 / 個別最適な学び |
研究開始時の研究の概要 |
近年,我が国の教育政策において「個別最適な学び」の実現が求められており,子供たちの実態に応じて「指導の個別化」や「学習の個性化」を図る必要があるとされているが,効果的な指導や支援の鍵となるのがメタ認知である。そこで,本研究の目的を,小・中学校理科において効果的なメタ認知的支援の在り方を提案するとともに「個別最適な学び」の実現に向けて子供の学力や発達段階に応じた学習支援の在り方を継続的な授業実践を通して検証することとし,1)理科における効果的なメタ認知的支援の在り方の検討及び整理,2)メタ認知的支援の効果を学力層別に分析,3)子供の実態に応じた個別最適な学習支援の実施,という3つの柱で構成した。
|
研究実績の概要 |
本研究の目的は,小・中学校理科において効果的なメタ認知的支援の在り方を提案するとともに,「個別最適な学び」の実現に向けて子供の学力や発達段階に応じた学習支援の在り方を継続的な授業実践を通して検証することである。この目的を達成するために,1)理科における効果的なメタ認知的支援の在り方の検討及び整理,2)メタ認知的支援の効果を学力層別に分析,3)子供の実態に応じた個別最適な学習支援の実施,という3つの柱で構成した。2023年度は「1)理科における効果的なメタ認知的支援の在り方の検討及び整理」の遂行を中心に研究を進めてきた。具体的には,オンラインデータベースを用いてMetacognition and Learning,Learning and Individual Differences,Learning and Instructionといったジャーナルを中心にメタ認知(metacogntiion)やその近接概念である自己調整学習(self-regulated learning)に関する文献を収集し,近年の国際的な研究動向を整理するとともに,それらを理科学習に効果的に適用させるための在り方について研究分担者らとオンラインミーティングを行いながら議論を重ねてきた。また,これまでの研究を通して明らかになった知見については,長崎大学教育学部附属中学校や宇都宮大学共同教育学部附属小学校,静岡県長泉町立長泉中学校の学校公開や校内研修会などを通して学校の先生方に広く発信してきた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題は,研究実施計画に照らし合わせるとおおむね順調に進展していると判断できる。ただ,2023年8月にギリシャで開催されたThe European Association for Research on Learning and Instruction (EARLI 2023)に参加して情報収集を行う予定であったが,事情により参加が叶わなかった点のみが研究実施計画と異なる点である。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は,研究目的の3つの柱のうち「2)メタ認知的支援の効果を学力層別に分析」が主な推進方策となる。この目的を達成するために,「共通したメタ認知的支援はどの学力層の子供にも一定の効果があるか?」という問いのもと,小学校(第6学年を想定)と中学校(第3学年を想定)において1つの単元でメタ認知的支援を導入した授業実践を行う予定である。また,児童生徒の学力を上位層,中間層,下位層に分類し,授業実践の効果を学力層別に分析しながら問いについて追究していく。
|