研究課題/領域番号 |
23K02771
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
小倉 加奈子 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (40445531)
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研究分担者 |
發知 詩織 順天堂大学, 医学部, 助手 (60973401)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | STEAM教育 / ヘルスリテラシー / 健康教育 / STEAM教育 / 医学 / ヘルス・リテラシー / 中高生 / 高大連携 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は科目横断的な探究学習形態「STEAM教育」の特性を活かした中学生・高校生向け医学教育教材「おしゃべり病理医のMEdit Lab」を開発・実装(経済産業省事業)し、健康教育の新たな可能性を見出した。そこで本研究は、STEAM型教育プログラムで医学を学ぶことの有用性の解明を目的として、独自に開発した教材の学習効果を分析・検証する。本研究で得られた実証結果に基づいて、中学校・高等学校でのSTEAM型健康教育の普及および日本のヘルスリテラシー向上を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、「STEAM型教育プログラムで医学を学ぶこと」の有用性の解明を目的として、独自に開発した教材の学習効果を分析・検証するものである。本研究で得られた実証結果に基づいて、中学校・高等学校でのSTEAM型健康教育の普及および日本のヘルスリテラシー向上を目指す。 初年度である2023年度は、これまで開発したSTEAM動画教材を用いた授業を8校の高等学校で実施した。また、新たに考案したSTEAM型カリキュラム(タイトル『医学をみんなでゲームする』)を立案し、高校生と一部大学生を対象としたワークショップを開催した。 本ワークショップは、6月~12月まで隔月で4回の対面式の会と、メールやZoomを活用した約半年間のカリキュラムである。参加者が医学にまつわるボードゲームを自ら立案する体験を通じて、ヘルスリテラシーを向上させるとともに、学び方を学ぶことを目的としている。すべてのカリキュラムを完遂した参加者は、高等学校1、2年生および医学部1年、3年生の20数名におよび、独自に医学テーマを設定し、立案したゲームの企画書を書き、さらに、ユニークなボードゲームを制作することができた。 さらに、事前と事後においてワークショップ参加者のヘルスリテラシー尺度をアンケート調査した。その内容に関しては、現在分析中であるが、開催したワークショップの内容は、随時、研究会サイトよりコラムとして配信し、本研究の社会的普及活動を行ってきた。ワークショップ関連のコラム配信は、25本近くにおよび、また、ワークショップ当日の講義などは動画教材として編集し、近日中に研究会サイトより公開予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究は、STEAM型教育プログラムで医学を学ぶことの有用性の解明を目的として、独自に開発した教材の学習効果を分析・検証するものであるが、2023年度は、新たなSTEAM医学教材を企画・立案するだけでなく、実際に実施したうえで、参加者である高校生、大学生のヘルスリテラシー尺度のアンケート調査も行えた。本教材の検証については、これからの課題であるが、研究を完遂するうえで十分なデータやトライアルが揃っていると自負している。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度に開発した新しいSTEAM型医学教材は、実施を通じての反省点を踏まえ、より使い勝手の良いカリキュラムに改定し、2024年度も同様のテーマで、2023年度に作成した教材を活用しながら、再度実践する予定である。さらに、参加者のヘルスリテラシー調査も継続して行うことで、母数を増やしながら、検証を進めていく予定である。
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