研究課題
基盤研究(C)
本研究は、次の2点を目指すものである。1 福井県における,江戸時代に日本独自に発展した数学(以下:和算)の活動の様相の全容を明らかにすること。田中(1937)に従って「郷土数学」は、郷土における和算活動の様相全般と定義する。調査・研究の対象は、現存する和算活動の史資料である。特に和算の問題・答・解法を記し、神社・仏閣に奉納された木製や紙製の額(以下:算額)を中心に行う。2 研究結果の科学教育(特に数学教育)への援用可能性を実証的に明らかにすること。科学教育(特に数学教育)の目的の一つである文化的価値が実感できる教材とプログラムを開発し、その有用性について授業研究を通じて実証的に行う。