研究課題/領域番号 |
23K02790
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09080:科学教育関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
佐伯 英人 山口大学, 教育学部, 教授 (30457296)
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研究分担者 |
和泉 研二 山口大学, 教育学部, 教授 (70260677)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 遠隔合同授業 / 小学校 / 理科 / 授業 / ICT活用 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の前半では、山口市と光市にある2つの附属小学校の理科室をICTを用いて接続し、遠隔合同授業を実践し、その教育効果を明らかにする。大学教員と附属学校教員とが共同で実践研究を行い、授業モデルを提案する。これは先進的な理科教育のあり方を模索し、次世代を見据えた教育を行う目的で行う。 研究後半では、山口県の各市の公立小と連携し、公立小学校と附属小学校間、公立小学校間で実践し、提案したモデルを一般化した上で、普及・啓発を図る。前述の附属校で提案授業を実践研究しつつ、公立小学校における実用性を検証し、全国に普及することを目指す。小規模校における教育の推進という点からの提案もできると考えている。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、新たなICTを活用した遠隔合同授業モデルを提案し、普及・啓発させることで、遠隔合同授業においても2017年告示の学習指導要領に示されている「主体的・対話的で深い学び」を実現することである。 附属山口小学校と附属光小学校の理科室をICTを使って遠隔合同授業ができる環境を構築し、小学校理科の授業のあり方に関する研究を行い、モデル授業を提案することが1年目の実践研究であった。 本研究では、予定通り、附属山口小学校と附属光小学校の理科室をICTを使って遠隔合同授業ができる環境を構築し、小学校理科の授業を実践した。その結果、遠隔合同授業を受けた児童の意識(「おもしろかった」)が良好であったことが明らかになった。また、附属山口小学校と附属光小学校ともに、主な要因は共通しており、「他校の児童と話し合ったこと」であったことが明らかになった。 本研究の成果は、2023年12月3日に開催された日本理科教育学会中国支部大会(島根大会)で発表し、また、『山口大学教育学部附属教育実践総合センター研究紀要』の第57巻のpp.169-175に「小学校理科における遠隔合同授業に関する一考察(その1)‐第5学年「振り子の運動」において‐」として掲載した(津守成思・森大樹・瓦屋大志・和泉研二・佐伯英人,2024)。 ただし、遠隔合同授業ができる環境を構築したが、一部にハウリングが生じ、相手校の意見を聞きにくい学習場面がみられた。より良い環境になるように整備を進め、改善していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
附属山口小学校と附属光小学校の理科室をICTを使って遠隔合同授業ができる環境を構築し、小学校理科の授業を実践した。その結果、遠隔合同授業を受けた児童の意識(「おもしろかった」)が良好であったことが明らかになったため。
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今後の研究の推進方策 |
附属山口小学校と附属光小学校の理科室をICTを使って遠隔合同授業ができる環境を構築したが、一部にハウリングが生じ、相手校の意見を聞きにくい学習場面がみられた。より良い環境になるように整備を進め、改善していきたい。また、遠隔合同授業を行うと有効な単元や授業という視点から実践研究を進めたい。
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