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ADDIEモデルを援用した技術者に必要な社会的責任の4つの基礎を学ぶCLIL教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K02803
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09080:科学教育関連
研究機関東京工業高等専門学校

研究代表者

樫村 真由  東京工業高等専門学校, 一般教育科, 准教授 (20455132)

研究分担者 藤井 数馬  長岡技術科学大学, 工学研究科, 准教授 (50413779)
青柳 成俊  長岡工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (70231785)
Barry Kavanagh  東北大学, 高度教養教育・学生支援機構, 准教授 (80404820)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワードCLIL / グローバルエンジニア育成 / 英語教育
研究開始時の研究の概要

本研究は、内容言語統合型学習(Content and Language Integrated Learning、以下、CLILとする) の手法を用い、国際共通語である英語を使用し、多様な文化的背景を持つ人たちと仕事で共 同する際に必要となる英語運用能力とコミュニケーション方略を育成できる教材の開発・運用・分析を行う。教材は、内容を工学、国際共通語である英語を学習するターゲット言語と し、「英語を」学ぶのではなく、他者との協同的な活動の中で「英語で」工学のテーマにつ いて学ぶ形式をとる。また、教材の題材は、グローバルエンジニアに必要な社会的責任の4つの基礎「倫理、環境、安全、貢献」とする。

研究実績の概要

2023年度は科研費を受託しての本研究実施の初年度ということで、本科研費採択前から行っていた本研究の総括となる研究報告を重点的に行ってきた。具体的には、本研究の研究実績となる研究発表を国内の学会で3件行った。1件目は本研究テーマに直結する国内最大級の学会であるJ-CLILの東北支部会において、科研費を取得するまでに行ってきた研究の総括と今後の実施体制について口頭発表を行った。また、2023年度の工学教育協会年次大会において、本研究での取り組みで開発したCLIL教材を高専生への工学教育・英語教育でどのように使ってきたのか、学生側からの反応を紹介した。また、高専シンポジウムにおいて、本研究の試みを高専と技科大の連携という観点からポスター発表を行った。
学会発表以外には、計画していたCLIL教材(第3ユニットとなる環境問題に関する教材)の開発に着手し、現在、各研究者が個々に割り振られた作業を行い、英語母語教員による英語チェックとタスクの精緻化を行っている段階である。第3ユニットは、2024年度に完成予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

2023年度は科研費を受託しての本研究実施の初年度ということで、研究代表者と研究分担者3名の役割分担をきちんと把握し、研究および作業がスムーズに進むよう4名の間のネットワークの構築を上半期で行った。その後、科研費受託前に行っていた前進の研究において作成した工学を内容とするCLIL教材を研究代表と研究分担者の1人が語彙レベルの分析を既存のレベルチェッカーで実施した。その結果を元に、生成AIを用いて、リーディングのパッセージのレベルを高専高学年の学生及び技科大低学年のレベルに合わせてチューニングをする試みを実施した。また、3つ目のトピックとして、環境問題に関する工学を内容とするCLIL教材を本科研費の研究チームで作成をし始めた。2023年度最後の3カ月で集中的にオンライン及び対面でのミーティングで行い、各研究者が自分の担当部分を作業分担し、現在に至るまで継続的に作業中である。なお、このCLIL教材(第3ユニット)は、本研究チームの研究者らが各勤務先の授業で2024年度に使用し、学生達からフィードバックをもらうことになっている。
前期実施授業において2高専での使用を予定しており、その授業までに冊子体での教材が仕上がらないようであれば、後期実施授業で活用できるようにそれまでには冊子体での印刷を行う予定である。また、万が一、何らかの理由で、第3ユニットが前期実施授業までに完成しなかった場合は、既に作成した第2ユニットまたは第1ユニットのリーディングパッセージの語彙レベルをチューニングしたものを用いて授業を実施し、受講学生にはこれまでに使用してきた授業へのフィードバックを求めるためのアンケートを使用して、更なる教材の改良を図れるようにする。

今後の研究の推進方策

現在開発中のCLIL教材(第3ユニット)を前期実施授業に間に合わせて完成させるのが目下の課題である。既にある程度出来上がった教材を英語母語教員が英語母語話者の観点及び英語教員の立場から精緻化するという作業に現在着手しており、その作業終了後に印刷に回す。2024年度前期及び後期実施の各研究分担者の授業において、本CLIL教材を利用し授業を行い、学生からのフィードバックをアンケート調査で入手する。2024年度後半には、新たなCLIL教材(第4ユニット)の構想着手、第3ユニットに関するアンケート結果の分析、それに基づく教材(第3ユニット)の改良の可能性の検討を予定している。
その他、学会発表、論文投稿を学会及び雑誌等で実施できるよう現在各研究者が活動しており、それを実現できるようにチームとして研究を行っていきたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [学会発表] 高専・長岡技科大間の英語教育連携事例とその影響2024

    • 著者名/発表者名
      藤井 数馬, 青柳 成俊, 大森 誠, 樫村 真由, 延原 みか子, 森 和憲
    • 学会等名
      第29回高専シンポジウム
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 社会的責任の4つの基礎を学ぶ技術者向けCLIL教材の開発と実践―ヒューマンエラー、工学倫理、環境問題、知的財産―2023

    • 著者名/発表者名
      青柳 成俊, 樫村 真由, 藤井 数馬, Barry Kavanagh
    • 学会等名
      日本工学教育協会第71回年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 工学と科学のためのCLIL 教材の設計 -工学教員と英語教員の協働制作 -2023

    • 著者名/発表者名
      青柳成俊, 樫村 真由, 山村ジョディ, 藤井 数馬, 植村 隆, 市村勝己, 田中真由美, 池田 真
    • 学会等名
      第6回J-CLIL東北支部会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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