研究課題
基盤研究(C)
親などの親近者がカルト/セクト集団のメンバーであったために、信仰を強制された 子供たちが成人し、団体の思想を否定するに至り、対人葛藤やさまざまな苦悩が生じている多世代カルト元信者(Multi Generational Adult Former Member: MGAF)問題が出現して いる。なお宗教に限らず、反ワクチン陰謀論者やマルチ商法会員もその思想団体の信者となり、MGAFと類似の葛藤を近親者にもたらしている。彼らの場合では、自らは信者になっていないのであるが、家族が信者のままの苦悩は深く、どのような支援がなされるべきなのかを社会心理学的な手法で検討する。