研究課題
基盤研究(C)
戦後の日本の自殺率は、一定の水準を下回ることがなかった。一方、自殺についての日本固有の文化状況が、自殺死亡率の高さに影響しているとの指摘がある。ここから、我が国の自殺の基層部分の存在と文化の影響を仮定した。そこで日本固有の自殺の概念化と現在の自殺対策への影響を検討する4つの研究を行う。1)再現構造分析、2)間テクスト言説分析、3)実験(文化表象の活性化を独立変数とする)、4)アンケート調査。本研究は社会課題解決のための固有文化心理学・社会心理学的アプローチの提案であり、現状の自殺対策とのconsilienceを目指している。