研究課題/領域番号 |
23K02849
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
井川 純一 東北学院大学, 人間科学部, 准教授 (90748401)
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研究分担者 |
五百竹 亮丞 広島文教大学, 人間科学部, 助教 (10909873)
中西 大輔 広島修道大学, 健康科学部, 教授 (30368766)
徳岡 大 人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (80780642)
福崎 俊貴 鳥取大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (80838764)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 典型的バーンアウト / セルフチェックシート / 仕事コミットメント |
研究開始時の研究の概要 |
仕事への情熱に起因する典型的バーンアウトはうつなどの他の精神医学的概念とは異なる独特のプロセスで生じ、その状態にまで陥るスタッフの割合は、想定よりも小さいことなどが明らかとなっている。本研究においては、これまでの研究において作成した典型的バーンアウト尺度を精緻化し、バーンアウトのリスク要因を特定した上で、一般に利用できる予防的介入のためのセルフチェックシートを作成することを目的とする。典型的バーンアウトに至る人々に効果的な介入方法を明らかとすることは、個人のメンタルヘルスの改善にとどまらず、社会における持続的なヒューマンサービス提供に資するだろう。
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研究実績の概要 |
本研究では、仕事への情熱に起因する典型的バーンアウトに着目した検討を行っている。研究1年目の2023年度は、まず予備調査として多職種を対象とした質的な調査によって、これまでの研究において作成した典型的バーンアウトの前提となる仕事コミットメント尺度を精緻化した。看護師及び介護福祉士を対象とした研究1では、仕事コミットメント尺度の因子分析を行い、クライアントへの関わり、責任感、コミュニケーション、使命感、自己研鑽の5因子が抽出された。コミットメント得点 (ピーク、現在、減少値) 及び精神症状について潜在ランク分析を用いてランク化し、それぞれの得点パタンをクラスタリングしたところ、典型的バーンアウトクラスタ (準備期、前期、後期)、調整適応クラスタ、諦め適応クラスタ、ワークエンゲージメントクラスタ、不活性クラスタ、不適応クラスタなどに分類することができた。以上の結果については、国内学会で発表し、現在学術論文を執筆している。また、研究1において補足的に追加したバーンアウト尺度に関連するデータについても国内学会で発表し、現在学術論文として投稿ている。2月に行った研究2では研究1のデータについて縦断調査によって妥当性を検討し、それぞれのクラスタに特有の行動の変容が確認された。今後、これらのデータ分析を追加し、典型的バーンアウト尺度の精緻化を行い、Web上で利用できる典型的バーンアウトチェックシートを作成する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目に行った研究1及び研究2では当初の想定どおりのデータが得られたため、このままのペースで行けば、順調にチェックシートの開発が可能である。
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今後の研究の推進方策 |
現在共同研究者と議論し、Webベースでのチェックシート開発についてのミーティングを重ねている。チェックシート利用者の仕事コミットメント尺度及び精神症状の得点をランク化し、それをリアルタイムでフィードバックするためには、技術的な問題をクリアする前に、典型的バーンアウト概念についての理論的な課題をクリアにする必要がある。次年度以降は、まず後者をクリアするために、2023年度に得られたデータを学会及び論文投稿を通じて広く公開する。2024年度には新たな職種についてのデータを追加し、2025年度には、Webベースでのチェックシートの完成を目指す。
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