研究課題/領域番号 |
23K02891
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10020:教育心理学関連
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
細谷 里香 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (20634984)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2026年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | paper folding / Paper Folding Test / 折り紙 / 空間スキル |
研究開始時の研究の概要 |
Paper Folding Test (PFT)はMental Rotation Test(MRT)とともに空間スキルを測る課題として広く認識されているが、両者は測定するスキルの性質が異なる可能性が考えられる。本研究では、紙を折るpaper foldingに着目し、大人を対象として空間スキル課題を実施し、PFT取り組み時の思考過程を他の課題取り組み時と比較し、検討する。さらに、PFTと折り紙活動との関連について検討する。
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研究実績の概要 |
Paper Folding Test(PFT)は折り紙を連想させる課題であり,メンタルローテーションテストとともに空間スキルを測る課題として広く認識されているが,両者は測定するスキルの性質が異なる可能性が考えられる。本研究ではpaper foldingに着目し,大人を対象として空間スキル課題を実施し,PFTや折り紙への取り組み時の思考過程を検討することを目的とする。 本年度は,まずpaper foldingについての先行研究の整理を中心に行った。近年,折り紙に関連する認知過程に関する研究が盛んになっている。抽象的な折り図を読み取りながら作品を折る折り紙課題の取り組みには,読み,再定式化,再概念化,評価等を含む複雑で多層的な認知的プロセスがあるとされる(Tenbrink & Taylor, 2015)。また,mental paper folding課題はメンタルローテーション課題と比較すると,脳内の活性化の様相が異なることが示されている(Milivojevic et al., 2003)。一方で,Burte et al.(2019)はPFT課題取り組み時には,多くの場合,単純ヒューリスティックが用いられることを明らかにした。 このように,paper foldingが他の空間課題と比べて多様な認知プロセスを含むことが示されている。本研究では,幼児を対象とした視線分析研究の結果も踏まえ,引き続き実施課題の検討を行うこととする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は先行研究の精査と実施課題の検討を目的としており,課題についていくつかの候補を検討することができている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き実施課題の検討を行い,予備研究を実施する。その結果を踏まえ,Paper foldingに関わる認知プロセスについて基礎的研究を実施する。
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