研究課題
基盤研究(C)
応募者らが開発した新しい実験パラダイム(部分名称教示課題)を利用し、意図共有の過程が名称教示に寄与するという視点から、子どもの意図明示手がかりの創出を調べる。部分名称教示課題とは、事物全体の名称(パトカー)に加え、事物の部分の名称(タイヤ)を、その名称を知らない他者に自由な方法で教える、というものである。被教示者が部分(タイヤ)に注意を向けるためには、何らかの手がかりを明確に提示しなければならない。部分名称を他者に伝える際に、子どもが特別に制御された指さしなどの意図明示手がかりをどのように使うかを明らかにすることにより、意図明示手がかりを実際に使う能力の発達を明らかとすることができる。